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ウランバートル発Semi-Gobi Tourについて

モンゴルを観光する理由の多くに、以下がありませんか?
かくいうわたしはそうでした.

 ・ラクダや馬に乗りたい
 ・伝統住居”ゲル”に宿泊したい
 ・きれいな夜空を見たい
 ・大自然を感じたい

上記を満たすツアーがないか探してみても、なかなか見つかりません.もしくは、Gobi Tourという形で日数を要するものしか出てきませんでした.

現地に行って知ったことは、”Semi-Gobi”がこれらを満たしたツアーになるかもしれません.
前述のGobi地区とは、基本的には『Gobi Desert』を指し、首都ウランバートルからは車で11時間ほどかかる場所です.

上記の赤い部分が”Gobi Desert”

では、ツアー名に入っている”Semi”とは何を指すのでしょうか.
この記事ではこの点を、実際に経験した内容をもとに書きます.


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以降の内容については、場所を詳細に書いてあるため、参照するとツアーの全体像が分かる可能性があります.
ツアーの楽しみと勘案してご確認ください.
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◉ Semi-Gobiとは

まず、Semi-Gobiとは地名ではありません.Semiとは、直訳で「半分」や「部分的」を意味する接頭辞になります.ここから、砂漠と草原の特徴を併せ持つ、より小規模でアクセスしやすい地域という意味に近いものとなります.

Google Mapで『Semi-Gobi』と検索しても出ないことが、地名でない証拠となっています.代わりに『mini-Gobi』と検索してみてください.ここが、いわゆる”Semi-Gobi”の舞台です.
※厳密な場所の名前は、”Elsen Tasarkhai”というようです.

◉ ツアーを組む際のコツ

Semi-Gobiに関するツアーとは、以下のような用語がツアーに入っているものを指すことが多いようです.

・Semi-Gobiツアー
・Nomadic(遊牧民)
・ラクダ or 馬乗り体験
・ゲル泊
・HomeStay

Semi-Gobiでは、Nomadic(遊牧民)が飼っているラクダか馬に乗れますし、Nomadicが持つゲルにHomeStayという形で泊まることができます.

遠すぎるGobiに行かずとも、そして首都ウランバートルから比較的近いところでいろいろ体験できるため、多くの旅行者はSemi-Gobiツアーに参加していました.

ただし、値段が高いこと、日本からツアーを組むことが難しいこと、が問題でした.

基本的には現地でツアーを組むことになりそうです.ただ、そこにはいくつかコツがあるのでご紹介します.

◯ ツアーの値段を決めるもの

ツアーは基本的に以下の要素から決まると感じました.

・行く場所
・日数
・人数
◉ドライバーの語学力とガイド兼任有無
◉目的地近くの拠点

◯ ツアーの値段を下げる方法

上記5つの観点から、ツアーの値段を下げる方法を考えていきます.

行く場所
前述しましたが、Gobiはかなり遠いです.車で半日程度、飛行機であれば1時間ほどです.
行く場所を決める際には、自然の壮大さ、ゲルの素朴さ、などありますが、これらは、ウランバートル付近であろうと大都市を離れれば離れるほど達成できそうです.逆説的に、都市の近くのゲルは観光客向けといえるでしょう.
これらを踏まえたうえで、ゴビ砂漠の壮大さを感じたいか、西側の世界遺産へ行きたいか、はたまた気軽さがほしいか、という判断で決められそうです.

日数
全旅程が短いほどツアー料金は安くなります.ただ、モンゴルは土地が広いため、日数が短くなればなるほど移動時間に多くが割かれてしまいますのでご注意ください.
Semi-Gobiツアーは2泊3日が無難かもしれません.それでも、初日6時間、最終日は8時間の移動がありました.他の街にまで足を伸ばしたい場合は、日数を伸ばしてさらに西へ行くなど拡張することを考えたいです.

人数
人数は多いほど下がります.そのため、多くの旅行者が現地でツアーを組む理由の一つに、宿泊した時の仲良い人たちと一緒にツアーに参加するというものがあります.ゲストハウスで組むツアーはネットで見たものより安いです.
わたしが組んだSemi-Gobiツアーは、本来120USD/day(この時点でネットにでてくる料金よりも安いのではないでしょうか)でしたが、3人での参加となり75USD/dayまでさがりました.これだと最終的な値段では、360USDから225USDまで下がったことになります.

◉ドライバーの語学力とガイド兼任有無 ※重要
重要な点の1つです.

ツアー提供者がツアー代金を安くする施策の一つとして、現地の高齢者をドライバーとして雇う、というものです.これが何を意味するかというと、ドライバーが英語が話せない(場合が多くなる)、という制限を被ることになります.
Semi-Gobiツアーは近いといっても、ウランバートル発だと片道6時間を超えてきます.その道中は一緒に行動をともにするため、この方が英語を話せないと情報を引き出すこともできませんし、なにより会話ができません.

わたしの経験ですが、ここはケチらないほうが無難です.英語が少しでもできる人を選べるなら料金が少し高くなったとしても選ぶべきでしょう.仮にその方がその地に詳しくなくとも、会話ができれば楽しくなるものです.

値段は、以下の順で高くなっていくはずです.こちらはご参考です.
 英語non-speaker(60歳以上の場合が多い) < 英語speaker(どの程度話せるかは選べない) < 英語speakerかつガイド兼任

◉目的地近くの拠点 ※重要

どこのゲルに泊まるか、ウランバートルからどちらの方角に向かうか、どこの街を観光するか.これらで向かう方向と目的地が定まってきます.その方向次第で、拠点となる街が決まってくるはずです.
逆に言うと、拠点の街がわかって決まれば、そちらに個別で行ってしまう、という点が考えられます.

Semi-Gobiは、カラコルムというモンゴル帝国の首都であった街が拠点となります.そのため、多くのSemi-Gobiツアーでは、カラコラムが絡んだツアーになっています.この付近にもゲルがたくさんあるためであり、博物館など観光地であるからです.

例えば鉄道や長距離バスが拠点まで通っている、英語speakerのドライバーを調達できない、という理由があれば拠点までわざわざタクシーである必要はないかもしれません.

さいごに

現地で多く見られるSemi-Gobiツアーと、内容について深ぼってみました.

最後に、最終的な満足度は、ツアーの内容よりも一緒に誰と旅するか?だと思います.宿で仲良くなった人がいれば、その人たちと一緒に旅行すれば面白くなるはずです.

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