FXの個人投資家に「メンタルの強さ」はいらない!
「自分はFXのプロの投資家です」と名乗る人がネットには少なくありませんが、個人投資家とプロの投資家はどこが違うのでしょうか?
ざっくり言えば、自分のお金で相場を張るのが個人投資家、他人のお金で相場を張るのがプロの投資家です。
自分のお金で相場を張っている限り決してプロではありません。
具体的には個人投資家とプロの投資家では、扱う金額が違います。当然、ポジションンのサイズも桁が違います。
FXの個人投資家で、100万通貨単位という大きなポジションでトレードする人は圧倒的少数派です。
でも、為替の世界では、100万ドルを「1本」と呼び、いわば最低単位のようなもので、これよりも小さい、20万ドル、30万ドルといった金額は、昔の銀行のディーラーは「ゴミ」と呼んでいました。この程度の金額のポジションは持っているうちに入らないのです。
ポジションの大きさよりも、もっと重要な違いは「報酬体系」です。
個人投資家であれば、相場であげた利益はすべて自分のものになりますが、失敗すると自分のお金がなくなります。
一方、プロの投資家であれば、当然給料がもらえます。金融業界は給料が高いです。
相場で利益を上げればボーナスがもらえます。大きな利益を上げれば、もらえるボーナスも比例して大きくなります。
相場で損失を出しても、給料は貰えます。最悪、クビになることはあっても、すぐに別の会社で仕事が見つかるかもしれません。
大きな利益を得るための一番確実な方法は、ポジションを大きくすることです。
でも、決して簡単なことではありません。
金融機関で働いてもいきなり大きなポジションは持たせてもらえません。
実績が評価されるにつれ、大きなポジションを持てるようになります。
数年に一度、おそろしい金額の損失を出す金融機関のトレーダーが現れ、大きなニュースになります。
こういうニュースを目にするたびに、相場に関わる人間はだいたいこんなことを感じます。
「あんなバカでかいポジション、持てと言われても自分だったら怖くて持てないよ」
そうなんです、巨額のアゲンストのポジションを抱えてしまったら、夜も眠れません。
「早く損切りをして楽になりたい」そう考えるのが投資家の心理です。
「メンタルの強さ」がなければ、大きなポジションなんて恐ろしく持っていられないのです。
個人投資家は、失敗すれば「運用資金=自分のお金」を失います。
プロの投資家は自分のお金を失うことはありません。失うのは他人のお金です。給料という安定収入があり、大きなポジションを持てる立場になるということは今まですでに多くの給料やボーナスをもらっているということでもあります。
自分のポジションが大きくやられたら、人並みの神経の持ち主では耐えられず損切りをするでしょう。でも、メンタルが強ければ持っていられる。うまくいけば相場が回復し、ボーナスがたくさんもらえる。失敗したら仕事はなくなるかもしれませんが、それでもすぐに新しい仕事がみつかるかもしれない。
プロの投資家は負けた時のダメージに比べて、買った時のベネフィットがずっと大きい。つまり負けてもいいのです。
だから、メンタルが強いことが大切なのです。
一方、個人投資家は負けてはいけないのです。
大きく儲けられる人はメンタルが強いのでしょうね。でも、大きく儲ける人は、たいがい大きく負けて終ります。プロでも個人投資家でも同じです。
プロの投資家なら相場で負けても、それまでの給料やボーナスが残ります。
個人投資家はすべてを失います。
個人投資家にメンタルの強さは、百害あって一利なしです。
「メンタルが弱いからFXで勝てない」これは大きな誤りなのです。
では、FXで勝つにはどうしたらよいでしょうか?
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