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僕が"e"を選んでる理由

どうも。岡田です。
前回のnote投稿、Twitterで思ってたよりバズってビックリしてます。

さて、前回はどっちかというとeモータースポーツについてネガな内容を書いてた気がします。
「eモータースポーツがリアルモータースポーツの下位互換と思われてるなら、リアルモータースポーツやれば良いじゃん?」
って、自分の文見て思っちゃった笑
でもちゃんと、リアルじゃなくeの方を選んでる理由はあります。
まあ単純に僕はeの方が面白いからやってるんですけど、何でかってのを纏めてみようと思います。

◼️リアルで上手く走れない

クソダセェ見出しだな
単純にコレが僕の中でデカいです。おそらくリアルもeモータースポーツ並みに走れたらリアルレーサー目指してるでしょう。

前回も書きましたが、eモータースポーツからリアルモータースポーツへの転身をする人が現れたのは最近の話ではありません。
GTアカデミーでルーカス・オルドネス選手がバーチャルからリアルのレーサーになったのは2008年。僕は13歳です。
当時からグランツーリスモでそれなりに上位でレース出来てた僕は、免許持って無い分「俺もしかしてリアルでも運転上手いんじゃね?」って思っちゃってました笑

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時が経ち免許を持って、愛車も憧れのランエボ3を買って、まあサーキットとか行きたくもなるじゃないですか。
今までランエボで2回、サーキットの走行会に行って走ってます。でもどっちも楽しかったというより、怖かったんですよね。
リアルとバーチャルで操作はほぼ同じですし、上手くやるコツみたいなのもおそらく大差無いです。バーチャルで学んだスローインファストアウトの考えはリアルでも使えるでしょう。
しかしリアルとバーチャルで決定的に違うのは、Gによる操作のしにくさと恐怖心です。
Gが無く適切な操作がしやすいeモータースポーツですら、リアルだと死んでるだろってクラッシュ経験が何度もある自分。操作しにくい上に失敗したら大事な車は壊れるわ、下手したら怪我するわ...
タマ無しの僕はこれが克服できません笑

そういえば、頭文字Dでエボ3乗ってる京一も、恐怖心を克服できず涼介に負けてましたね。
僕は須藤京一かもしれない。

また、リアルだと競えないのも食い付けない理由の1つかもしれないです。
僕のランエボってかなり古くて、同じような仕様でサーキット走ってる人を見たことがありません。
で、ランエボは詳しい人は分かるかと思いますが、僕の3とユーザーが多い7~10の世代では丸っきり別の車です。
なのであるサーキットで何秒出ても、それが速いのか遅いのか分かりません。
グランツーリスモを小さい時からしてた影響で、ストイックに己と戦うより誰かと競う事が好きな自分にとっては、ランエボ3で恐怖心と戦いながらサーキットを走る事に魅力を最近感じなくなってきてます。
大好きな車だからそれ以外は最高だと思ってるんですけどね。

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それならばレンタルカートがあるじゃないかということで、「GT Fans Meeting」というイベントが、毎年冬にグランツーリスモユーザーの有識者によって開催されています。
これはレンタルカート場を1日貸しきり、主にグランツーリスモプレイヤーが集まりレンタルカートを楽しむというイベントで、バーチャルで楽しいことをリアルでも楽しもうというイベントです。
リアルとバーチャルの差が少ないモータースポーツ。バーチャルで一緒に競ってるライバルのプレイヤーとリアルでも競えたらなんて素晴らしいのでしょう。
これには毎年、今までに4回参加してまして、痛感してるんですけど、グランツーリスモで速い人はだいたいカートでも速いんです。
でもレンタルカートでも恐怖心に負けて僕は速くないんです・・・笑
故にバーチャルで競ってるメンツとリアルじゃ競えてません。悲しい。
じゃ練習しろって話ですが、リアルは練習もお金かかるし...

ちなみにファンズミーティング自体は最高に楽しいです。
毎年レース中の解説してます笑

そんな訳で、自己評価ではリアルモータースポーツの適正は限りなく0です。
だからこそ僕はリアルモータースポーツを戦う選手やチームを尊敬してますし、憧れてるんですけどね。
あ、機会あればeモータースポーツで知り合えたレーサーの方とかにレッスンとかしてもらって、色々矯正して欲しいなーとか浅く考えてます笑

◼️"e"ならすぐ、誰とでも競える

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モータースポーツが好きな自分にとっては、グランツーリスモを始めとしたeモータースポーツは色んな希望を叶えてくれるツールです。

まあまず、すぐレースが出来ますよね。
リアルでライバルとポジションを競って~...てなことをやろうとしたら、まずライセンスを取り、レース出てるチームと繋がり、スポンサー集めて金を作り、シートを得てやっとレースに出れます。
eモータースポーツは人が集まればすぐレースできるし、手軽に「競える」のが良いですね。

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さらにどんな人とでもレースできます。
実際今年のグランツーリスモ茨城国体では、グランツーリスモの有名ランカーからリアルレーサー、少年の部には9歳の子もいたし、逆におっちゃんもいました。
また僕が参加したGRスープラGTカップの決勝大会には、各地域で速い人が集まった世界大会ということで、様々な国出身の人とも競いました。
グランツーリスモが上手いランカーの中にも考え方が色々あって、リアルモータースポーツが好きでその延長でやってる人もいれば、「グランツーリスモというゲームが好き」という人もいて、そういう人の中にはハンドルではなく、PS4標準のコントローラーで大会に出る人もいます。
・・・ということは、手だけで操作できるから、車椅子での生活を強いられている人ともモータースポーツで競える訳ですよね。

もう競いまくりや。

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また、これは珍しいケースですが、今年僕はご縁ありまして「道場レーシング」というeスポーツチームに所属させていただきまして、チーム専属プレイヤーとして大会に出場しました。
チームからギャラは貰ってませんが、交通費の負担などで支援していただいてましたので、いわゆるプロレーサーと同じ立場でeモータースポーツを競う体験ができました。
そこで勝ったり負けたりで湧く、個人的に参加してるのとは違う感情は、プロレーサーがレースで感じてるものに近かったんじゃないかなと思います。

サーキット走るのが怖かったとか言ってる腑抜けが、そんな体験できたのもeモータースポーツやってたおかげですよね笑

◼️"e"でしかできないこと

今まで書いたことって、極端な話、お金と運転技術が揃ってればリアルでもできることですよね。
9歳からカートで大会出てる子はいるし、60越えた叔父様がサーキットを楽しむ姿も雑誌で見かけます。
プロドライバーになれば異国の選手とは嫌でも走りますし、障がいある方でもステアリングのレバーで操作できるレーシングカーも存在します。
ここからはeモータースポーツならではの事を書きましょう。

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1つは「個」を競えることです
例えばリアルでドライバー交代しないワンメイクレースに出て、2位だったとします。
なぜ負けたかを考える時「ドライバーが1位の選手より下手でした」だけで終わりませんよね?
ワンメイクレースといえど、リアルのモータースポーツはドライバーの上手い下手以外にも
・エンジニアが選択したタイヤの内圧が路温に合わなかった
・監督の戦略がハマらなかった
・持ってきた車がハズレ個体だったetc...
とまあ、様々な原因があり、大抵全ての要素が少しずつ影響して出た結果が2位...と結論つくかと思います。
それが面白さでもありますが、ドライバーとしての技量のみを競うことって、リアルだと難しいですよね。
ところがeモータースポーツは、車はデータだから個体差が無く、セッティングも設定で禁止にすれば、完全なイコールコンディションが作れます。
そうなると勝つか負けるかは全てドライバーに掛かるようなレースが作れるんですよね。
だからドライバーとしてどれだけ速いかが分かりやすいし、これはリアルだと見えにくい部分だと思います。

逆に国体やFIAGTCのマニュファクチャラーズのように、工夫すればチーム戦をやることも可能です。

次にどんなレースでもできるという事です。
例えば、タイヤの消耗など考えず、ただ速さを競いたいんや!って人もいますね。
リアルでそんなタイヤ出来上がったら革命ですが、eモータースポーツなら設定弄るだけで可能です。
またすぐにコースも変えられるので、その気になればニュル・スパ・鈴鹿・ラグナセカ・バサーストの5ヵ国回るシリーズ戦を1日で開催できてしまいます

最後に、これはeモータースポーツというよりグランツーリスモSPORTの話ですが、このゲームにはリバリーエディタっていう、車にカラーリングできる機能があります。
それを駆使しての楽しみ方になります。

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皆さん、Gr.A BNR32スカイラインGT-Rというレーシングカーはご存知でしょうか?
あれ渋いしめちゃくちゃカッコいいっすよね。カルソニックが凄く好きなんですよ。
しかしあの車がレースに出ていたのは1990~1993年の間。
1995年産まれの僕にしてみれば、産まれる前に現役引退したレーシングカーなんですよね。
なので、走ってる所はイベントで見ることができても、レースで競ってる姿は恐らく見れないだろうし、ましてやそれに自分が乗るなんてあり得ない。
さらに言えば、1990~1993年の4シーズン分のR32のカラーリングを16台集めてレースする...というのは、R32が現役の時代でも叶わない話でした。(カラーリングが違うだけで、同個体のものもありますからね。)
しかしグランツーリスモなら、それが叶うんです。

【GT SPORT】Gr.A R32 GT-R All Star Race Suzuka【リバリー再現】

こちらの動画は、そのGr.A R32でのオールスター戦をグランツーリスモSPORTで行ったものです。
長い動画ですが、是非ご覧いただけると嬉しいです。


さぁ、ご覧いただけましたか?笑
今回特筆したいのは、この動画に登場するeモータースポーツのプレイヤー達。
彼らは主催をした僕が集めたグランツーリスモSPORTのトッププレイヤーですが、カルソニックを使っているヤムさんとSTPタイサンのZ23350さん以外は全員R32の時代に産まれておりません。
産まれてる二人も幼少期ですから、リアルタイムにGr.A R32のレースを見てる人は誰もいません。

つまりeモータースポーツはリアルモータースポーツを、時代を越えて楽しむことだってできるのです。

あ、めっちゃ良いこと言った気がする。
本出せそう。

そんなところが、僕がeモータースポーツに興味を持ってる理由です。
何度でも言いますが、僕が観て面白いと思うのはリアルで、凄いと思って憧れるのはリアルのレーサーです。
でも自分でやるならeモータースポーツの方が合ってるなって、そう思ってます。

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