見出し画像

不思議な「eモータースポーツ」の立ち位置

皆さん、どうも岡田です。
せっかくnote始めたし、最初に話題にしようと思ってた話書きます。
全部「eスポーツ」に関してはニワカの極みな僕が思ってることなんで、ほーんとか思いながら読んでもらったらいいかなと思います。

■「eモータースポーツ」が他のeスポーツと違うところ

最近eスポーツが流行りに乗って盛り上がりを見せて、eスポーツがオリンピック種目になるかもしれないというような話も上がる中、はい僕eスポーツプレイヤーでーすって言ってしまうと「お前オリンピック出るんか!?」みたいに言われちゃう傾向を感じますが、僕がやってるeモータースポーツというものは他のeスポーツとは違う点がいくつもあると常々感じています。

まず大きいのは、eモータースポーツには「リアルモータースポーツ」という分かりやすい見本があることです。

例えば、モンスターストライクって、モンスターストライクじゃないですか(哲学)
またストリートファイターはキャラ同士がタイマンで戦いますけど、ボタン操作で操って戦うので当然街中の喧嘩とは別物ですよね。
そしてウイイレなどのスポーツを題材としたゲームも、リアルのスポーツとは戦略などで共通する部分はあれど、実際にボールを蹴るわけではないのでまた別の競技ですよね。(どちらかといえば監督の立場が近い気がする)

画像1

その点eモータースポーツって、競技として行われてるものは実車と同じでハンドル・ペダル・シートがあって、すごく細かい点を除けば動かずにGを感じない以外は同じ事をして同じように勝敗を決めてます。
ゲームじゃなく「シミュレータ」と呼ばれることが多いのも、リアルとの共通点が他カテゴリーより多いからだと思います。

他にも色々あるかと思いますが、大きく違うのはここかなと思ってます。

■リアルに近いメリットとデメリット

リアル世界とバーチャル世界が近いeモータースポーツ。
それをまさに象徴してるのがゲーマー出身のレーサーの存在でしょう。

今スーパーGTの500クラスで走ってるヤン・マーデンボロー選手やIGTCなどで活躍されてるルーカス・オルドネス選手。また去年GTSport FIAGTCネイションズチャンピオンで今年はマニュファクチャラーズでもチャンピオンを獲ったイゴール・フラガ選手もゲームだけでなくユーロF3(だったかな)に参戦してリアルレーサーを目指してるし、日本人でも冨林選手(仲良くていつもバヤシって呼んでるから以降バヤシで)が元ゲーマーながら来年は86レースにステップアップしてキャリアを積もうとしています。

どちらかといえばこのゲーム→リアルの流れがeモータースポーツでは最初に来てて、2008年のGTアカデミー以降グランツーリスモやiRacingなどでは、レーサーになるための門口がゲームというのは特に珍しくもなくなってきています。
これはカートだったりジムカーナーだったりからしかモータースポーツを始められなかった時代に比べたらコスト面でも安くレーサーが目指せるし、何より夢があって良いですよね。

また、実際の自動車メーカーやレーシングドライバーなどと、eモータースポーツを通じて繋がれる所も特殊な所ではないでしょうか。
自分の体験で挙げると、まず今年所属したeスポーツチーム「道場レーシング」
ここは監督役が2011年スーパーGT300クラスでチャンピオンを獲得した番場 琢選手です。
その2011年の鈴鹿とか、2000円のピットウォーク権買って谷口選手とサインもらったのよく覚えてますけど、そんな人が自分の監督になるなんてのは思ってもみなかった展開です。
(監督と選手ということで生意気にも意見ぶつけ合う事もありました。その節は失礼いたしました。)
また、トヨタやポルシェが主催のGTSportイベントに予選突破して決勝に参加して、90スープラ開発責任者の多田さんポルシェモータースポーツジャパンマネージャーの松岡さんと、選手としてリスペクトを受けながらお話させてもらえる機会があったのも凄い事でした。
ランボルギーニスーパートロフェオなどで活躍されている根本悠生選手は、eスポーツプレイヤーが活躍する場へのパイプ役となるコミュニティ「eRacer部」を立ち上げる等、とにかくリアルとバーチャルのコラボレーションが容易な点がeモータースポーツの大きなメリットの1つだと思ってます。

しかし反面、リアルと近いことで他のeスポーツでは起こらない問題もあるのかなと。
それはあくまでeモータースポーツはリアルモータースポーツの下位互換というイメージが拭え切れてない所です。

先ほど書いたポルシェの松岡さんは「このeモータースポーツはポルシェジャパンが持つ第3のモータースポーツカテゴリーである」と明言して頂いてる通り、イベント主催側はそんなネガティブな事思ってやってないと理解していますが、評価するのはやはりイベントを見たり配信を見たりしてるオーディエンス側。
GRスープラGTカップのSNS宣伝のコメントには「スープラ世界一を決めるって言っても、ゲームででしょ?リアルでやらないとねぇ...」的なものを見掛けてます。選手側は割と気にしてるんだゾ。

まあかくいう自分もリアルモータースポーツファンの1人。
ぶっちゃけ比較しちゃうと凄いのはどう考えてもリアルモータースポーツであり、その選手であり、チームです。
しかし、eモータースポーツ参加者としては、その評価はリアルとは切り離して見てもらえると嬉しいなと感じてます・・・けど、比べちゃうよね~笑。
実際始まってしまえば、東京モーターショーで開催されたGTSportのワールドツアーで國分選手が今年日本人初勝利した時、現地にいた人は全員國分選手の事凄いと思ったことでしょう。
そんな雰囲気が浸透していくと良いなぁと思ってます。

とは言え、僕はeモータースポーツにはリアルモータースポーツの存在があることは、他のeスポーツカテゴリーと違う魅力があり、アピールポイントと考えてます。
先日開催されたGTSport放送局のPCCJ再現レースは、ゲーム上で実際にPCCJというポルシェのワンメイクレースを戦ってる車両のカラーリングが再現されたマシンのみで競って、そこにリアルでPCCJを戦ってる選手が参加したり観たりして盛り上がりましたが、そういう盛り上がり方はeモータースポーツだからこそのものだと思いますし、配信を見た人も楽しんでいた印象です。

結局、こういう新ジャンルが根付くかどうかは、主催側や選手側がいくら頑張っても「観る側」にかかってると思いますからね。
今はリアルの方が面白いからそう評価されてしまうことが少なくないですが、eの方も面白いよってアピールを参加側からも出来たらなと思ってる次第です。
リアルの下位互換は嫌だ!と言いながら矛盾してますが、eモータースポーツにはリアルモータースポーツというお手本があるのですから、盛り上げ方など学べることは沢山ありそうです。

ああ、投稿2回目にしてクッソ意識高くて真面目なこと書いてしまったな

画像2

いや、大会でアホ顔してますけど僕は真面目真面目、大真面目なのですよ。
なんたって学生時代の自慢は皆勤賞ですからね。宜しくお願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?