第14回APD当事者交流会レポート

2019年12月21日に開催した第14回APD(聴覚情報処理障害)当事者交流会レポートになります。

定員18名に対し、33名にお申し込みいただきました。キャンセル等あり、当日の参加者は12名でした。

流れとしては、3グループに分かれて、自己紹介をしてから交流会に入り、途中に席替えをして参加者を入れ替えての交流会としています。

【交流会での話題】
・注文の聞き取りができない
・3人までの会話ならついていける
・まわりが賑やかだと電話が聞き取れない
・電話機ごと持ちだして静かなところへ移動する
・自分は出来の悪い人間だと思っていた
・高音域が聞きとりづらい
・気付かないので無視していると思われる
・DVDを観ても内容がわからなくなる
・Netflixは字幕を付けて観る
・デジタル耳栓を使用している
・ヘッドホン難聴
・ICレコーダー
・会議の内容についていけない
・議事録が書けない
・会議だとエネルギーを使う
・音の出所がわからない
・長い話だと内容がわからなくなる
・マイク
・AirPods
・声の質によって聞き取りにくさがある
・低い声だと聞きとりづらい
・聞き取れた言葉から相手の話していることを推測する
・怒られていたり、緊張していると言われたことを忘れる
・聞き返し方を工夫する
・ひとつ、ふたつの聞き分けが難しい
・いろんな方向から音がする
・声が大きいと言われる
・自分の取扱説明書を作ってまわりに理解してもらう
・飲み会は個室が良い
・メモの取り方をマインドマップにする
・低騒音のドライヤーを使用している
・マルチタスクが苦手
・話の要約が苦手
・「なんで?」と言われると怒られているようでプレッシャーを感じる
・1日の聞き取れる容量がある
・会話が絵で残る

【感想】
・様々な情報が聞けて、とても有益でした
・自分と同じことに悩んでいる人が、実はたくさんいるということが少し安心につながりました
・皆さんが困っていることが共有できた
・困難に思っていることが似ていて安心しました
・話しやすく、雰囲気が良かったです
・共感できると嬉しい
・カミングアウトのコツはとても参考になりました
・楽しかった
・これまでの自分の困りごとを共有できた


「メモの取り方をマインドマップにする」というのは新たな視点でした。マインドマップについてはまだよく理解していないですが、理解度を高め記憶にも残りやすくなるそうです。

さらに、考えを整理するのに良いのに加え、アイデアが浮かびやすくなるようで、メリットがありそうです。これからメモを取るときに参考にしてみます。ただ、メモをするスピードが遅く、話に追いつくかの課題はありますね。

「低騒音のドライヤーを使用している」との話題もあり、美容師でAPD症状のある方にとってはとても良いアイデアです。「美容院でドライヤーをかけられているときに話されても聞き取れない」との意見があるので、当事者にとっても低騒音のドライヤーは助かりますね。

また、今回の交流会にご参加いただいた方が、栃木でAPD当事者の交流会を企画してくださりました。2月11日に開催されます。

今回の交流会には、NHK富山のアナウンサーさんに取材していただき、NHKジャーナルで交流会の様子が紹介されました。放送された内容が記事になっています。

今後のイベントは、2月15日に愛知県で交流会、3月にライフハック研究会を開催する予定です。案内を作成しましたらお伝えします。

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