ストイック瞑想 (9)

Massimo先生のStoic Meditationsです。

エピクテトスの語録(Discourses)から、Massimo 先生 (Figs in Winter) のまとめは:

I.12.26-27: Epictetus notes that we can do a lot more with our mind than with our body. And yet we obsess over the latter and care little for the former.

エピクテトスは、私たちが自分の身体よりも精神でもっと多くのことができると述べます。 でも、私たちは身体に執着し、精神にはほとんど関心がありません。

エピクテトスの英語のQuoteは:

You ought to realize, you take up very little space in the world as a whole—your body, that is; in reason, however, you yield to no one, not even to the gods, because reason is not measured in size but sense. So why not care for that side of you, where you and the gods are equals?

あなたは、世界の中のごく小さい場所しかとっていません。
あなたの身体のことです。
しかし、あなたの思考は誰に対しても降伏することはありません。
神に対してさえもです。
思考は、大きさではなく感覚で計られるものだからです。
ならば、この側面を気にかければ良いのに。
神とあなたが同等にいられるのに。

一見ストイック達は、哲学者の言うDualists (実体二元論)であるかのように見えます。しかし、実際は異なります。ストイックは徹底したMaterialists(唯物論者)です。彼らにとっては、すべては物質でできています。Pneumaという物質です。息、日本語では霊気とも訳されるようです。Pneumaは色々な形をとります。中でも一番高貴な形はLogos(ロゴス)です。Logosによって人は考え、自分の行動を振り返ることができます。

もちろん今の私たちは Pneuma や Logos は信じていませんが、現代の科学も同様の状況を示唆します。私たちの思考は物理的な脳内のニューロンによって可能になります。しかし、動物世界の中で人間は独自の能力を持っています。これが、このエピクテトスの言葉の注目すべきところです。

私たちの身体でできることは限られています。
小さい場所しかとらないからです。
しかし、心は無限の可能性を探求することがでします。
ではなぜそのような道具に、もっと注意を払わないのでしょう。


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