ストイック瞑想 (10)

Massimo先生のStoic Meditationsです。

セネカの倫理書簡(Moral letters to Lucilius)の9.3からです。

 – that the wise man is self-sufficient. Nevertheless, he desires friends, neighbours, and associates, no matter how much he is sufficient unto himself.

賢人は自分で自分を満たすことができます。
しかしながら、賢人は、友・隣人・仲間を欲しています。
自分自身にどれだけ満足していようとも。

ここでは、ストイック哲学のパラドックスが見て取れます。

パラドックスはギリシャ語のparadoxaから来ています。 一般的な意見ではない、という意味です。

ここでは、セネカは論理的なパラドックス・矛盾の意味で使っていますが、 ストイックを理解するのに重要になります。

賢人とは、理想的なストイックです。 500年ごとに自分自身の灰から蘇る火の鳥のような、神秘的な生き物です。

他の我々は、賢人ではないが知恵に向かって琢磨しています。 

賢人の状態というのは、ストイックの実践者が努力しているその状態、という意味でもあります。

賢人であれば、自給自足で友人の有無に頼る必要はありません。道徳的な良人が送る美徳の生活だからです。

賢人の人生は、他の人との関係によって豊かになるでしょう。なぜなら、人間は本質的に社会的な動物だからです。

高潔な人になるには、他の人に頼ることなく、社会生活を育み楽しみましょう。


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