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糸の教科書〜基礎から応用まで

メモ書きですが、消えたら困るので出します。

覚えなくてもいい糸の略称

FTY フィラメント・ツイスト・ヤーン
ポリウレタン弾性糸や天然ゴム、合成ゴムを芯に他の糸をカバーリングした加工糸。SCY、DCYがある。

SCY シングル・カバード・ヤーン
ポリウレタン弾性糸や天然ゴム、合成ゴムを芯にして、その芯糸を延伸したところに他の糸をS方向かZ方向にどちらか一方向に一重に巻きつけた加工糸。

DCY ダブル・カバード・ヤーン
ポリウレタン弾性糸や天然ゴム、合成ゴムを芯にして、その芯糸を延伸したところに他の糸をそれぞれS方向とZ方向に二重に巻きつけた加工糸。

DSY ダブル・スパン・ヤーン
DSYは特殊紡績方法によって短繊維を短繊維で包み込んだ糸。
遠赤効果材料練り込みのポリエステル短繊維を綿で包んだ「暖糸」、ポリエステル短繊維を綿で包んだ吸水速乾性に優れる「涼糸」などがあります。

CFY コア・フィラメント・ヤーン
CFYは芯の長繊維と鞘の短繊維の組み合わせが自由に選択できる糸で、芯にポリプロピレンを使った「PPコアヤーンCFY」は軽量、速乾、防汚に優れます。

CSY コア・スパン・ヤーン
綿や羊毛の紡績工程でポリウレタン糸を芯に、綿や羊毛、レーヨン、ポリエステル短繊維などを使用して被覆(ひふく)した紡績糸。

ACY エア・カバード・ヤーン
ポリウレタン弾性糸とナイロンやポリエステルなどの長繊維を同時にインターレース加工した、交絡(コウラク)部と開繊(カイセン)部を交互に有する加工糸。

各社の糸

レーヨン
・撥水レーヨン→エコリペラス
・海水中で生分解→リコビス


糸むらの注意点
糸に細いところ、太いところなどの糸むらがあると、部分ごとに結晶化度が異なっています。これが原因で染めむらが起こってしまいます。細い部分は、延伸されており結晶化度が高く染まりにくく、太いところは未延伸部分で結晶化度が低く染まりやすいためです。

糸むらの指標
糸むらの指標としては、U%と変動係数CV%をみます。U%は「平均むら偏差の100分率」のことで、変動係数CVとは「太さの平均に対する、データのばらつきの大きさの比率」のことをいいます。



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