もし、大切な人が「死にたい」と言ったら...
もし、大切な人が「死にたい」と言ったら、とても大切な存在なんだと言って抱きしめてあげてください。
「死にたい」と発するとき、頭にあるのは自分のこと。
だから、何を言われても響きません。
「死にたい」と思うときは、いつも自分の存在意義を失ったときです。
誰も知らない洞窟の、奥深い闇の中に一人、ぽつん、といるような気持ちです。
「生きたくても生きられない人がいるんだから、決して死んではいけない」と持論を話してくれる人もいますが、それらはどれも耳に入ってきません。
「誰にもわたしの気持ちなんてわかってもらえないんだ」と理解してもらえないと思うほどさらに孤独へと追い込んでしまいます。
「死にたい」と口にする人の心の闇は計り知れません。だから、論することよりも、まず抱きしめてあげてください。
衝動的に自分で命を断つことの意味も知っています。
本当は命を断つ必要なんてないのに、苦しみから抜け出す方法が他に見つからなくて、誰にも頼ることができなくて、そうやって衝動的に死を選んでしまうのだと知りました。
取り返しのつかないことになる前に、「死にたい」と言っている大切な人がいたら、「あなたは必要なんだよ」ということを伝えてあげてください。
「あ、そうだった。わたしがいなくなったら悲しむ人がいるんだった」と思い出すことができるかもしれません。防げるかもしれません。
06.23.21
ふく
Artist: “Puuung”
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