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パパの育休からしばらくたった頃の話

ここ1年くらいパパの育休取得が増えてきた。

コロナ禍のため里帰り出産ができなかったり、出産後の手伝いがなくやむおえず夫婦2人で育児することになったりしていた時からに比べると大きな一歩だ。

男性の育休取得は少子化対策の目玉のひとつでもあるだろう。

私が勤務しているクリニックでも4月から家族が出産に立ち会えるようになった。

立ち会いはほとんどがパパだが、生まれる前は不安そうな表情をしているのが、生まれた瞬間から本当に嬉しそうな笑顔になる。

そしてパパは赤ちゃんと一緒に過ごす日を楽しみにして帰っていかれる。

子育てを1人でするのは大変なので、退院する前に誰か手伝ってくれる人はいませんかと聞くと、感覚的に半分以上の人はパパの育休があるから大丈夫と言う。

そして、早い人ではママと赤ちゃんが退院してすぐ、里帰り出産の人は自宅に帰った時から育休が始まる。

退院して1週間たった頃、2週間健診がある。
聞くと大抵よく手伝ってくれるという答えがある。

ところが2〜 3か月たった頃からだんだん不満の声が聞こえてくるようになる。

自分は今、ワンオペ育児をしている。

パパは仕事から疲れて帰ってきて、話を聞いてくれない。

パパが1人で別の部屋にいるから疲れているのかなと思ったらゲームをしていた。

周りから母親なら誰でもやっていることだと言われる。

こんな声が聞こえてくる。

中には泣きながら話すママもいる。

赤ちゃんは日々成長していくので、子育てはだんだん複雑になっていく。

寝返りができるようになると目が離せないし、

離乳食が始まると、子どもに合わせた食事を作らないといけないし、食べさせないといけない。

赤ちゃんのいる生活が当たり前になってくると、育休中に感じていた新鮮さがなくなってしまい、ついついということは?

本来なら必要な時に、必要なだけ育休が取れるといいのだが、まだそこまで制度が整っていない。

幼い子どもが育つ時期の家庭はくつろぎの場というよりは仕事の場のようになるものだ。

こんな時期こそお互いを思いやる心が大切だろう。

まずは話をよく聴くようにして、お互いの思っていることを知ることから始めてみたらどうだろうか。

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