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「今日は何の日?」#3

今日はジャン・コクトーの誕生日

今日は何の日か調べていて、有名人の誕生日のページを開いたら一番最後にでてきたジャン・コクトー。

大谷翔平(1994年)、野田洋次郎(1985年)、中本工事(1941年)、ジャン・コクトー(1985年)

「ジャン・コクトーさん誕生日おめでとう」というメッセージとともに。笑わずにはいられないだろう。

フランスの詩人であるコクトーの「恐るべき子供たち」を読んだのは高校生の頃。梶井基次郎の「檸檬」をいつも持ち歩いていたり憧れの人は中原中也だったり、そういう友人がいるとやはり自分も文学少女ぶらねばなりません。違いを見せるためにもロシア文学かフランス文学いっとこう。そんな不純な動機があったことは正直否定できない。けれど思いっきり背伸びして手に取った「恐るべき子供たち」は残酷で悲しく美しく、詩とは言葉の羅列ではなく思念のようにどこにでも存在するのだと教えてもらったような気がします。

細かいところは忘れてしまいましたが、特に記憶に残っているのは前半の雪投げのシーンです。雪つぶてがあたって少年が血を流し真白い世界を赤く染める。いやいやいや美しすぎて…俗っぽいこと言いますがエロく、同時に尊いのです。そりゃあ萩尾望都も漫画化しますよ。

詩を読むのはハードルが高いけれど、詩人の書いた小説は少しだけ読みやすいですね。お誕生日のお祝いに30年ぶりに読み直してみようかな。

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