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#ネタバレ 映画「ポセイドン・アドベンチャー」

「ポセイドン・アドベンチャー」
1972年作品
クリスマスツリー
2003/7/2 15:17 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

信じるのが仕事の牧師と疑うのが仕事の刑事が出会う。その時、世界はまさにひっくり返った。この価値観の混乱期に、果たして牧師と刑事のどちらの生き方が通用するのか。従うは社会的弱者たち。

パーティーのさなか、船のホールが津波でゆっくりと傾き始める。ゆっくりと、しかし確実に転地が逆転し始める。滑るテーブル、椅子やピアノ、そして落ちる人間たち。このシーンの斬新さ、凄さ。しかも、多くはCGではないと思う。今で言えばの映画「マトリックス」を初めて観たときのような驚きだった。

でも、ここに密やかで大切なシーンがある。牧師に従って「それ」を昇った人は第一の危機から逃れ、水のこない高所へ非難できた。ところが牧師を信じなかった人は、水が来てから慌てて我先にと「それ」に飛びついたので、バランスを崩して転倒してしまう事になる。

このときハシゴ代わりの転倒した「それ」とは、いったい何だったのだろうか。実はそれは巨大なクリスマスツリーであった。もちろんそれが宗教的シンボルである事は言うまでも無い。牧師を信じてツリーを昇る(信仰を受け入れる)事が大切だと映画は語るのだろう。

そして、今でも私は思うのだけれど、助かった人たちには船に襲い掛かる地獄の様な海だけでなく、ラストにワンカットだけでいい、救助されるその瞬間に、試練を与える事をやめた、台風一過の様な静かな海を見せたかった。

追記( 体にもセンサーがあるみたい ) 
2015/7/29 6:30 by さくらんぼ

自分のことを、

大切にしなかったら、

他人も大切にできない、かも。

むかし先輩が「自分の血液中の栄養分の濃度が分かる」と言いました。トンカツをたべたりして、濃度が高いと、胃の中がからっぽでも腹がすかないのだそうです。彼は医者でも何でもありません。だから、単なる経験則でしょう。

当時、私は感心して聞いていました。

今は私も、同じようなことは分かる気がします。

ところで今年の夏も猛暑ですね。

熱中症にならないためには「水は喉がかわく前に飲みなさい」と良く言われます。

今年、私は、スポーツの途中などに、なんども、そのボーダーラインを経験しました。

喉の乾いた感覚は無く「急に、軽いけれども嫌な疲労感が襲ってくる」のです。

私は、疲労感の理由が分からず、とりあえず水を4口飲んでみました。

すると、急速に疲労感は消えてしまいました。

さっきのは、何だったのだろうと、思うほどに。

あぁ、あれが、いわゆる、熱中症の初期段階だったのか。

そこで、初めて気がついたのです。

だから、暑さの中で活動する人にとって、ペットボトルの水筒は必需品。異常を察知したら、秒速で給水です。水源を探したり、あとまわしにしたら命にかかわります。

 今の自分は、血液中の糖分・塩分濃度が分かる気がするので(センサーは心臓・胃のあたりに感じます)、それによって、スポーツ飲料と、ただの水・お茶を、飲み分けます。だから、理想的にはペットボトルは二種類必要。

そして給水するときは、総量として、私は一度に4口飲むのが良いみたい。経験上3口では少ない。

映画も昔はそうでした。

ときどき無性に渇望したものです。

今でも、あの感覚が正しい気がします。

飽食ではなくて。

追記Ⅱ ( 上司(人間)と、新人(A.I.) ) 
2017/7/24 8:32 by さくらんぼ

TVで「AIに質問して日本の未来を考える」番組がありました。

これは番組のレビューではなく、触発されて思った一般論としてお読みいただきたいのですが…

さまざまな問いにAI君が出した答えは、人間にはすぐ理解できないほど斬新なものでした。それを専門家を含めたコメンテーターの皆さんが解読して私たちに説明してくれるのですが、私はその段階で、無意識にも「AIと人間の考えを足して二で割る」みたいな事が起こりそうだと感じたのです。

初期の電算機でも「そろばんによる検算」が行われていたように、解読自体はAI君の暴走をチェックするためにも(少なくとも当面は)、ぜひとも必要な作業だと思いますが、人間が関わるさじ加減を間違えると「正解の足を引っ張る」ことにもなりかねないと。

せっかくのAIを上手に生かすためには、従来の専門的な知識にプラスして…たとえば芸術家のような美的センスも必要なのかなと思ったしだいです。

たとえばバッハ。映画「地球が静止する日」では、キアヌふんする宇宙人が「美しい…」と聴き惚れていました。

美の中に宇宙的な正解は宿るのです。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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