#ネタバレ 映画「エッフェル塔 創造者の愛」
「エッフェル塔 創造者の愛」
2021年製作 R15+ フランス・ベルギー・ドイツ合作
2023.3.18
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
最後まで見ると「そうだったのか!」と感動し、少し涙が出ました。
映画館で、ティッシュで目頭を押さえたのは久しぶりです。
でも、いわゆる「泣ける映画」というわけではありませので、そのつもりでご覧ください。
この作品は、誰でも知っているパリのエッフェル塔の史実をもとにした、創作ドラマのようです。設計者の建設への苦労と、恋愛のお話です。
もちろん創作部分も面白いですが、少なくともエッフェル塔が出来た当時のフランス人の生活は、リアルに描かれているはずなので、「当時の生活はあんな感じなんだ」「よくもまあ、あの時代に作ったもんだ」と、それだけでも楽しめました。
追記 2023.3.18 ( 骨組みだけの構造物に込めた意味 )
「鉄筋コンクリート」という言葉があるように、ビルなどは鉄骨の骨組みをコンクリートで覆ってしまいます。
しかし、エッフェル塔はほぼ骨組みだけですね。
この映画は、「骨組み」という記号に込めた、「労働者階級」や「裏方」への献辞のように思います。
追記Ⅱ 2023.3.18 ( 映画「栄光のル・マン」 )
そして、映画途中では映画「タイタニック」を、ラストには映画「栄光の・ルマン」を連想しました。
目頭を押さえたのは、思いがけず、映画「栄光のル・マン」のラストシーンを連想したこともあります。オマージュかは現時点では分かりません。
ただ、思いだせば、映画の冒頭あたりの、少々違和感のある挿入曲から連想するイメージが、一瞬だけ映画「栄光のル・マン」の世界を思い出させていたような気もします。
ちなみに、映画「栄光のル・マン」も「裏方の美学」でしたね。
追記Ⅲ 2023.3.19 ( エッセンシャルワーカー )
>この映画は、「骨組み」という記号に込めた、「労働者階級」や「裏方」への献辞のように思います。(追記より)
そして、この献辞は、コロナ過である事を考えると、「エッセンシャルワーカー」へ向かうのかもしれません。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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