見出し画像

#ネタバレ 映画「スカイスクレイパー」

「スカイスクレイパー」
2018年作品
映画「ダイ・ハード」へのオマージュ!?
2018/8/28 9:17 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

映画「検察側の罪人」を観に行って、チケットを買うとき、頭上にあるTVで、この映画の予告編を観ました。

私には、リメイクと言いたいぐらいの、映画「ダイ・ハード」へのオマージュに見えました。

最近は、歳のせいか、アクション映画には、あまり興味がわかなくなった私ですが、往年の傑作への、直球勝負のオマージュだとしたら、がぜん興味がわいてきました。

追記 ( 映画「グリンチ」も観たくなる ) 
2018/9/21 22:39 by さくらんぼ

もう少し後からと思っていましたが、上映時間のタイミングが合ったので観に行きました。

人間ドラマがなぜか薄味に感じるのは残念なところですが、102分のほとんどがアクションですし、最新CGですから迫力は満点。あまり映画館には行かない人で、アクション好きな人なら、オススメできます。

もし上の記述がお気にさわりましたらお許しください。10代の頃の私は、あまり「裕福ではなかった」ので、映画館へは、年に1~2回しか行けませんでした。だから、「うんとお金がかかっているアクション大作だけ」を選別して観たのです。怪獣映画とか、「007」クラスのアクション映画とか。今回はそれを思いだしていました。

よく、緊張をほぐして疲れを取るために「サーカスにはピエロが必要」とか言いますが、映画「スカイスクレイパー」の上映前の予告編では、タイミングよく、まるでピエロみたいな映画「グリンチ」をやっていまして、これがまたベストカップルの予感。両方観たいと思うのは私だけでしょうか。

映画「スカイスクレイパー」と映画「ダイ・ハード」との違いは、あちらは、主役のジョン・マクレーン部長刑事自身が、ピエロの役目もしながらアクションしていますし、他にもニヤリとさせるシーンがありましたが、この映画「スカイスクレイパー」には、そのようなシーンは少ないのです。それも味わいの違いとなっているようです。

さらに、私の町の地下鉄駅構内には、縦横数メートルもある映画「スカイスクレイパー」のポスターが掲示してあり、なぜか横には、同サイズの映画「グリンチ」のポスターもあったのですが、なぜそうなっているのかが、映画「スカイスクレイパー」を観て分かったような気がしたのです。

また、その映画「スカイスクレイパー」のポスターの中には、「ドアラ」(中日ドラゴンズのマスコットキャラ)が描かれており、私には「?」でしたが、それもピエロのつもりだったのかと、後になって、そう思ったしだいです。

追記Ⅱ ( 映画「燃えよドラゴン」
2018/9/22 6:28 by さくらんぼ

あのビルのデザインは、「竜と、竜が持っているとされる玉」をモチーフとしていますね。天に昇ろうとするところでしょう。

そのビルに火災が起こるものだから、映画「燃えよドラゴン」のおじさんギャグかと思いましたが、あれは邦題ですから違うのかもしれません。

しかし、最上部には鏡の部屋もあり、主人公が片脚義足で戦った事も加味すると、鏡の部屋で片手義手の敵のボスと戦った映画「燃えよドラゴン」へのオマージュでもありそうです。映画「ダイ・ハード」だけでなく。

追記Ⅲ ( 「モード学園スパイラルタワーズ」 ) 
2018/9/22 6:31 by さくらんぼ

ちなみに、スケール的には少し小さくなりますが、名古屋駅から歩いてすぐの所に、「モード学園スパイラルタワーズ」というビルがあります。よろしければググってみてください。

これが映画に出てきたビルに良く似ています。もちろん上部にはヘリポートの〇印が在るだけで、玉はありませんが、ドリルのように捻じれた、文字通りのスパイラルタワー。

小さいと言っても、映画と比較しての話で、現実のビルの中では高層ビルに違いなく、私も初めて見たときには、いや、何度見ても、ため息が出るように美しく、感動的です。

同じデザインのものが、他都市にもあるのかどうかは知りませんが、わざわざ見に行く価値のある建築物の一つには違いありません。

追記Ⅳ ( 映画「ダイ・ハード」 ) 
2018/9/22 9:00 by さくらんぼ

あのビルは「昇竜」であると同時に、真ん中に割れ目のあるデザインが、映画「ダイ・ハード」に出てきたビルとも似ています。

そして、悪人に乗っ取られたハイテクビルから、家族を救出するアクションや、非番の警官(リタイアしたFBI)であるところもそうです。

しかし、思わずニヤリとしたのはラストのセリフでした。映画「ダイ・ハード」のシリーズと言えば、「世界一運が悪い男」のキャッチコピーで有名ですが、この映画のラストには、「俺は世界一幸運な男だ」という主人公のセリフがあったからです。勝ったからそう言ったのですね。

運が悪いのか良いのかは、時に考え方次第。

追記Ⅴ ( 再起動 ) 
2018/9/22 9:17 by さくらんぼ

映画の最初に、不調になった妻のスマホを、夫である主人公が簡単に直してしまうエピソードがあります。「どうやったの」と不思議がる妻、「こういうものは再起動すれば治る」と夫。これが主題でしょう。

これがラストの伏線になっていて、ハイテクビルから夫たちを救出するために、妻は、ビルの管理システムを再起動して、自動消火装置を動かしたのです。

では、それは、どこに繋がっていくのでしょう。

イギリスから中国に返還された香港からは、統治者の違いによる不満の声が、住民たちから、もれ聞こえてきます。

そこを舞台にして米国が作ったこの映画から、「こういうものは再起動すれば治る」と聞こえてきたことは意味深です。だからなのか、なぜか合作ではないのですね。

香港の人たちの琴線には触れたのでしょうか。

追記Ⅵ ( ドラゴンズ ) ネタバレ
2018/9/22 9:22 by さくらんぼ

>また、その映画「スカイスクレイパー」のポスターの中には、「ドアラ」(中日ドラゴンズのマスコットキャラ)が描かれており、私には「?」でしたが、それもピエロのつもりだったのかと、後になって、そう思ったしだいです。(追記より)

あっ、竜(ドラゴン)繋がり。

追記Ⅶ ( 「○○の兵法」!? )
2018/9/24 9:04 by さくらんぼ

>映画の最初に、不調になった妻のスマホを、夫である主人公が簡単に直してしまうエピソードがあります。「どうやったの」と不思議がる妻、「こういうものは再起動すれば治る」と夫。主題でしょう。(追記Ⅴより)

もう少し焦点を絞ってみます。

映画の冒頭にあった、主人公が子どもを人質に取った犯人と対峙するシーン。子どもを開放すると見せかけ、油断させてから自爆しました。

途中には、ビルの設計者が寝返ったような大芝居を打つエピソード。

そしてラストには、鏡の部屋で窮地に陥った主人公が、「でも、一つ言っておくことがある。俺は後ろにいる」と敵に言って、大逆転をするシーン。

それらを加味すると、「再起動のチャンスは敵を欺いてでも創れ」とでもなるのでしょうか。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?