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#ネタバレ 映画「小さき勇者たち GAMERA」

「小さき勇者たち GAMERA」
2006年作品
無垢な魂は、無垢な魂にしか救えないのか
2006/6/25 15:41 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

小さな子供たちが、理屈無しに、理由を尋ねる事もなしに、次々と手を差し伸べて、赤い塊、ガメラのエネルギーの素を運ぶべくリレーします。油断していたら泣けてしまったシーンです。

無垢な子ガメラと、無垢な子供たちが主役です。

子供たちには社会的なしがらみや時代の常識はありません。

又、子供が特攻(自爆)攻撃する事を望む親もいるでしょうか。たとえ戦時と言えども、たとえ御国のためと言えども、親が密に持ち続ける、子供に対する無垢な魂は、子供の特攻攻撃を許さないでしょう。

だから何度も繰り返し言い続けます。

「自爆はするな」と。

「無垢な魂は、無垢な魂にしか救えない」のか。

そんな言葉が聞こえて来ました。

今回のガメラも、意外とメッセージ性の強い作品だったのかも知れません。

追記 ( 新世代怪獣映画への道しるべ ) 
2016/5/5 9:51 by さくらんぼ

>無垢な子ガメラと、無垢な子供たちが主役です。

映画「モスラ対ゴジラ」と並び、この映画も「新世代怪獣映画への道しるべ」となるべき一本でしょう。もう少しで怪獣映画の頂点を極めそうなほどに良くできていました。だから残念。

添え物にせず怪獣映画もさらに人間ドラマを重視してほしい。

人間ドラマが軽いと怪獣さんもバトルのし甲斐がないというものです。

追記Ⅱ ( 得意分野で自発的に動いた日 ) 
2016/6/7 9:15 by さくらんぼ

映画「遺体~明日への十日間~」では、「葬儀業者の経験」がある主人公・相葉が、自ら進んで遺体安置所のボランティアをしたいと市長に直訴していました。

そして現場責任者として市役所から派遣された若い職員らと協力し、ときには怒らせないように上手に指導しながら、言葉が適当かどうか分かりませんが、大人のゆとりで「なかよく」仕事をしたのでした。

規模はまったく違いますが、私の拙い経験の中にも、有事の時に、それぞれが得意分野の事を積極的に行い、結果、それがチームワークになったことがあります。

その瞬間は、無我夢中でしたが、後から検証してみると、ちゃんとAさんはAさんの、BさんはBさんの、CさんはCさんの得意分野を、それぞれ自発的に分担して行動していたのです。「リーダーがいなかった」ために。

そして、その心地よかったことは、各自そんなに苦労したわけでもないのに、お互いが、すなおに感謝と尊敬の念を持てたことです。

これがもし「強力なリーダーの下」、AさんがBさんの、BさんがCさんの、CさんがAさんの担当を命令されていたら、苦労も多く、仕事の質も悪く、結果、皆の不満続出だったかもしれません。

追記Ⅲ ( 新作「ガメラ」の予告編みつけた ) 
2016/8/5 9:49 by さくらんぼ

映画「シン・ゴジラ」をググっていたら、偶然、新作映画の「ガメラ予告編」を見つけました。

これが、またすごいのです。映画「シン・ゴジラ」の「ちょっとだけよ」的な予告編とは正反対に、「もってけどろぼ~」的な見所満載なのです。迫力も「旧作ガメラ」とは次元が違いそう。

しかも「少年」が出てきて、映画「小さき勇者たち GAMERA」を思いださせるような映像でした。

映画「小さき勇者たち GAMERA」は、公開当時あまり評判が良くなかったようですが、後にじわじわと評価され始めた作品です。製作者側も、それを認めて新作にも生かしてくれたのかもしれません。

映画「シン・ゴジラ」とは味わいが違う「浪花節的な怪獣映画」、楽しみです。

追記Ⅳ ( 映画「野生のエルザ」 ) 
2017/5/8 14:19 by さくらんぼ

映画「小さき勇者たち GAMERA」の向こう側に、私が無意識に見つめていたのは、映画「野生のエルザ」だったのかもしれません。

このガメラ映画に「真実の断片」を感じられたのは、そのせいだったからでしょう。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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