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#ネタバレ 映画「キサラギ」

キサラギ
2007年作品
みんな虚像を被っている
2007/12/16 20:32 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

アイドルの多くは事務所とマスコミが作った虚像かもしれませんね。

ほかにはネットのHNも同様ですし、黒一色の喪服も、個性を隠してしまう点で、虚像をつくるアイテムのひとつでしょう。

結局みんな、多かれ少なかれ虚像を被って生きているのかもしれません。

でも、この映画、虚像であるはずの「遅れてきた純情派」のお嬢さんが、ほんとうに正真正銘ピュアーな純情派であったことが分かり、私などは感動のあまり涙がでてしまいました。

私事で恐縮ですが、オジサンのくせに「さくらんぼ」などという愛らしい?HNをつけてごめんなさい。

追記 ( されど、おでん ) 
2015/12/22 9:34 by さくらんぼ

赤味噌好きな名古屋人のおでんと言えば、①「鍋ごと赤味噌でこってり煮込んだもの」と、②「味をつけず、水炊き風に煮て(だから汁は透明に近い)、皿に取って食べるときに、どろりと濃厚な赤味噌ダレをかけるもの」がありました。それが伝統的なものです(学術的には知りませんが、私の周囲の、おじさんたちの常識では)。

③その他に、昔から醤油味で煮込んだものもありましたが、それは「おでん」とは呼ばず「関東煮」などと呼んで区別していました。「おでん」と「関東煮」は、カレーライスとハヤシライスの様に、別料理という認識でした。

ですから、③「名古屋の観光地でよく売られている名古屋名物のおでんは、私の感覚では関東煮の派生形であり、薄味がついているので、そのままで食べられますが、お好みで、赤みそダレのトッピングも可能にしたもの」です。

美味しいですが、これは前述したように、伝統的な名古屋おでんではなさそうです。関東煮に味噌だダレをかけるのは、もしかしたら、「全国から集まってくる、さまざまな観光客の口に合うようアレンジした苦心の傑作、観光地バージョン」なのかもしれません。

ここまでは以前にも書きましたので、覚えておられる方もいらっしゃるかと思います。

でも、③最近のニュースでは、名古屋の一般家庭でも、観光地バージョンのおでんを作っているらしいのです。たぶん観光地で味を覚えた若いお母さんなどが、自宅でもごく自然に作りだしたのでしょう。

それは良いのですが…

このままでは②バージョンのおでんが忘れられてしまいそうです。それもある意味しかたないとも言えますが、でも伝統は、少なくとも知識だけは、忘れないでほしいのです。豆腐の味噌田楽が好きな人には、②も合うと思いますよ。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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