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#ネタバレ 映画「ファイティング・ファミリー」

「ファイティング・ファミリー」
2019年作品
クライマックスはエンドロールに
2019/12/5 17:41 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

実話であり、近年、ミュージシャンの伝記物語が流行っていますが、そのプロレス版と言えば良いのかもしれません。

チラシをみると「最強のキワモノ」みたいですが、どうして、どうして、しっとりと描かれた、優れた人間ドラマになっていました。

ただ、多くのミュージシャン物がそうであるように、良くできてはいても、なかなか映画「ロッキー」のように、震えるような感動はさせてくれません。伝記の限界みたいな、見えない壁があるのかもしれませんね。

そう思っていたら、この映画のクライマックスはエンドロールの中にありました。

そこに映し出される、(おそらく)実写映像と、今観たばかりのドラマが頭の中でリンクしたとき、観客は自分が何を観たのかを悟るのです。

★★★★

追記 ( こんな風に書きたい ) 
2019/12/5 22:28 by さくらんぼ

たまたま見つけた、この方のレビュー。

とても感動しましたので、失礼ながら、ここでも紹介させていただきます。

追記Ⅱ ( 「プロレスは八百長」、少し違うと思う ) 
2019/12/7 9:52 by さくらんぼ

小学生の頃は父の影響もあって、TVのプロレス中継をよく観ていました。

力道山さんやアントニオ猪木さんを、リアルタイムで観ていた世代です。

少年にとってあれほど面白い番組は少なかった。

経験のある方もいらっしゃるでしょうが、レスラーと一緒に、こちらの体も揺れるほど熱中していました。

しかし、疑問もあったのです。

NHK夜7時のニュースでは、相撲の結果は放送しても、プロレスは放送してくれないことです。

幼いある日、親に尋ねました。

そうしたら「プロレスは八百長だから…」との返事。

(  その後、相撲にも八百長があったことが明るみになりました。あの当時の相撲の取り組みは、少年の目には静止画像を観ているように退屈でした。今の相撲には気迫がありますが、その違いは、案外、相撲界の真実を、物語っていたのかもしれませんね。)

少年にとって、それは大きなショックでした。裏切られたような気もしました。

それから、しばらくの後、ゴールデンタイムに放送していたのが、深夜枠に変更されたので、観なくなりました。父だけは時々深夜に起きて観ていたようですが。ちなみにビデオなどはまだ売られていない時代です。

その後、あっという間に大人になりました。

あいかわらずプロレス興行は存在していますが、選手の風貌が、どことなく昔と違い、全員悪役に見えてしまうのです。ヒーローもいるのでしょうが、私には見分けがつきません。

そんな折観たこの映画「ファイティング・ファミリー」は、少年のころの少し傷ついたインナーチャイルドに、何かを語り掛けているようでもありました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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