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#ネタバレ 映画 「親切なクムジャさん」

「親切なクムジャさん」
2005年作品
やはり「チャングム」が好き
2018/11/14 9:10 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

私にとってイ・ヨンエさんと言えば、TVドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」でした。あの中の彼女は、まるで「絵に書いたようなおじさん殺し」でしょう。

そして映画「春の日は過ぎゆく」も良かった。哀し気な彼女も、父性本能を刺激しました。

そんな彼女が、悪役!?を演じるという新境地に挑んだのが、この映画「親切なクムジャさん」です。

劇場で観ました。意外にも好意的な感想が多いようですが、ダメな人は強い拒絶反応を示しているようで、やはり賛否両論ですね。ちなみに私は後者。石油臭いナイロンを口に含んだような違和感を感じました。

★★★

追記 ( マネキン人形 ) 
2018/11/14 18:00 by さくらんぼ

>…ちなみに私は後者。石油臭いナイロンを口に含んだような違和感を感じました。

違った表現をしてみます。

たとえば、樹木希林さんみたいに人間味のある女優さんが、この役をやった場合、その人間味で語れるものが多いと思います。

しかし、イ・ヨンエさんは空気のように透明感のある女優さんです。彼女の場合は、チャングムのような心あるヒロインを演じることで(心をインストールすることで)、人間味が語れるように思います。

この映画「親切なクムジャさん」のように、クールな人間を演じると、彼女の中から温かい人間味が消えるので、まるでマネキン人形のように感じてしまうのです。「人間に暴力をふるうマネキン人形」。このチャングムとはあまりにもかけ離れた存在に、私は困惑したのです。

追記Ⅱ ( インタビュー ) 
2018/11/15 9:35 by さくらんぼ

先日、私がファンになっているある日本の女優さんが、「次回は悪役をしてみたい…」と、TVのインタビューで答えているのを見ました。

そのとき私は、少し哀しく、さみしい気持ちになったのを憶えています。そして、思いをめぐらせている内に思いだしたのが、この映画「親切なクムジャさん」でした。

僭越であることは承知の上で、彼女を含め、沢山の女優さんの参考にしてもらえたらと、そんな思いもあって、このレビューを書きました。

また、イ・ヨンエさんにとっては、少々きつめのレビューであったかもしれません。それは、それだけ彼女のファンである事の裏返しだと、お許しください。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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