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#ネタバレ 映画「オールウェイズ」

「オールウェイズ」
1989年作品
旅立ち
2003/10/24 22:45 by 未登録ユーザ さくらんぼ


( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

ずっと昔のこと、ある女性に恋をした。

しかし、事情があってその恋を忘れ、他の女性を好きになる必要ができたのだ。

無謀にも20代の私は、それが理性の力だけで可能だと思っていた。

しかし・・・

理性だけでは恋の炎は、消す事も点けることもできなかったのである。

さて、この映画「オールウェイズ」は、美しい自然の中で活躍する森林火災消火隊員の、切ないラブストーリーである。

隊員である彼氏は突然殉職してしまう。

彼女は取り残される。

しかし二人ともお互いを忘れられない。

霊になった彼は、彼女恋しさのために天国へ行けず、彼女の周りで のたうちまわって わが身の恋の炎を消そうとする。

さらに、彼女には新しい恋人が出来たので、それに対するジェラシーも生まれた。

一方、彼女も彼のことを忘れられないが、同時に新しい恋が芽生えつつある。

彼女も二つの違う想いが同時進行して、彼氏同様に苦しかった。

森林火災消火隊という設定は、「恋の炎を消す」という意味が大きいのだと思う。

映画のラストで彼女は一人勇敢に飛行機を操縦して困難な消火活動に向かう。

でも、本当は一人ではない。

後部座席では霊になった彼が見守っている。涙なくしては観られないシーンである。

そして、あろうことか飛行機は湖に墜落するのだ。

恋心の消火活動のラストを飾るためには、二人も一度は水に沈む必要が有ったのだろう。

そして「湖」は物事の終着点でもある。

そこで彼女は、彼が死んでから初めて彼の姿を見た。

ほんの一瞬だったけれど効果はあったのかもしれない。

それで彼女は、そして彼の方も心の整理をつけて、それぞれの旅立ちができたのである。

そういえば映画「マッチスティック・メン」のラストにも大切な出会いのシーンが有ったのを、思い出した。

追記 ( 青い空をバックに ) 
2016/1/28 7:40 by さくらんぼ

毎朝、庭に出て、オリジナルの「深呼吸体操」をしています。一晩で体に溜まった邪気を、新鮮な朝の空気の中、深呼吸をしながら吐き出し、きれいな正気を吸い込んで、体内を洗い流すのです。「気じゃなくて空気だろ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、「気」と空気は、分けて体感できます。

そのとき両手を延ばして背伸びをするのですが、手のひらの周囲10センチほどの所に、白っぽいオーラがぼんやり見えます。「あっ、光ってる」な感じ。

そのはるか向こうに朝の淡い青空が広がり、ときどき白く光る旅客機が小さく飛んでいくのが見えます。それが“白い魚の骨の様にも見える”のです。映画「太陽がいっぱい」では“ラストに映る白いヨットが霊魂の記号”だと言われていますが、いつもあれを思いだします。

昨日の朝は、その飛行機とオーラの間に、チラチラと舞い落ちてくる、桜吹雪の様な雪が見えました。雪が自分に向かって空から降りてくるのを眺めたのは何十年ぶりでしょうか。小学生のころには見た記憶がありますが。

青い空をバックに、降り注いでくる雪は、なにやら聖なるものの様に見えるものです。

追記Ⅱ ( 監督初のラブストーリー ) 
2019/7/7 22:11 by さくらんぼ

ネットを見てみますと、

この映画「オールウェイズ」は、

スピルバーグが10年間あたためてきた、

監督初のラブストーリーのようですね。

確かに泣けました

( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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