#ネタバレ 映画「スーパーティーチャー 熱血格闘」
「スーパーティーチャー 熱血格闘」
2018年作品
ハリウッドの作品みたい
2020/1/7 17:28 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
「中国=香港」の作品ですが、計算しつくして作ったハリウッドの作品みたいな味わいです。
優等生でそつがありません。
アクションは派手ですが、内容的にはどこか既視感があり、TVドラマ「チャンネルはそのまま」に出てくるセリフ、「優等生の仕事は小さくまとまってしまう」を思い出しました。
★★★☆
追記 ( 見捨てない優しさ )
2020/1/7 17:33 by さくらんぼ
しかし、あのような不真面目な生徒が、そのまま就職しても、実社会では相手にしてくれる人は少ないでしょう。
学校の先生は、それを教えなくてはいけないので大変ですね。
ですから、ドニー先生の指導は、厳しいのではなく、ほんとうは優しいのです。
もっと言えば、甘えさせているのです。
追記Ⅱ ( 見捨てない優しさ② )
2020/1/8 9:22 by さくらんぼ
私が就職して思ったことの一つは、「会社の先輩は学校の先生とは違う」という事です。
学校の先生は良いことしか言いませんが、会社の先輩は、時に「ぺっ!」と舌を出して悪いことも言います。
たとえ親切な先輩であっても、部下や後輩に対して無責任なところもあるわけです。
そして、仲間かそうでないかを瞬時に判断し、仲間でない者は容赦なく切り捨てます。
言い換えれば、目上の者に笑顔を向けない者は、切り捨てられるのを覚悟しなければなりません。
私が新人の頃、先輩に仕事を教わっていた時の事です。
あるリストの数字に、先輩が赤でアンダーラインを引きました。
私は「黒ではいけないんですか?」と言いましたら、先輩は「そんなことは一人前になってから言え。今は言われたとおりに覚えろ」と冷たく言い放ったのです。
その先輩との間には冷ややかな空気が流れているのを感じていましたので、(色はどうでもよかったのですが)私は少しでもコミュニケーションをとりたいと思い、話しかけたのです。でも先輩は「口答え」と受け止めたようです。
すでに私は切り捨てられていました。
追記Ⅲ ( 脱脂された「情念の濃さ」 )
2020/1/8 9:52 by さくらんぼ
>「中国=香港」の作品ですが、計算しつくして作ったハリウッドの作品みたいな味わいです。(本文より)
昔、私は中国映画を名画座(「シネマスコーレ」さんなど)でよく観ていました。まだ一般の映画館ではほとんど上映されなかった頃の話です。
当時、「こんなに(アジア的な)情念の濃い作品は、日本映画にも少なくなってしまったし、ハリウッドにも対抗できる。もっと宣伝すればよいのに」と思っていました。まだネットなどない時代のことです。
ですから、アジア映画のアイデンティティの大きな財産の一つは、「泥臭いほどの情念の濃さ」だと思っていましたが、この映画「スーパーティーチャー 熱血格闘」では、それが残念にも脱脂されていたのです。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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