#ネタバレ 映画「裏窓」
「裏窓」
映画「リング」を連想
2017-06-19 06:23byさくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
映画「黒い家」だったでしょうか。
タイトルを覚えていませんが、運河を船で走りながら、なにげなく廃屋の窓を見たら、女の影があったのです。
その瞬間、観客と同様に主人公も「変だな…」と思ったことでしょう。
でも次の瞬間には忘れてしまった。
廃屋の調査をしているわけではないのですから。
船を降りたら別の仕事が待っているのですから。
しかし女は、船の男を見逃さなかったのです。
彼女はそこに閉じ込められて死んだ霊。
救いを求めていた。
だから男と視線があったとき、「なぜ、助けに来てくれなかったのか」と呪うようになりました。
「一瞬の視線の交錯が招く災い」。
それに対して映画「裏窓」の、「しつこい覗きの対価」は対照的でした。
あれは狩猟民族のものなのかもしれません。
そしてクライマックス。
レンズの奥にいた相手が、レンズを飛び出て攻めてくる悪夢。
私は夢想するのです。
もしかしたら、このトラウマが、無意識にも、後に映画「リング」を生む種になったのかもしれないと。
★★★★★
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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