#ネタバレ 映画「Mr.インクレディブル」
「Mr.インクレディブル」
2004年作品
人を変身させるもの
2005/1/1 21:32 by 未登録ユーザ さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
スーパー・ヒーローが出てくる映画ですね。
とても完成度が高く、ワクワクしながら観る事が出来ました。
この映画では、敵方の女性秘書が、主人に見捨てられて、こちらに寝返ります。
彼女のプライドは傷つき、主人の薄情に愛想が尽きたのですね。
「人はプライドに触れられたときに変身する」、
そんな事が語れられていたのでしょうか。
そう思ってみてみると、寝返ったのは秘書だけでなく、敵になった男もそうでした。
さらに、主人公も「あなたしか出来ない」とおだてられて、その気になりました。
主人公の妻も、夫が浮気をしたのではないかと誤解した時には、助けに来たのに帰ろうとさえしました。
また子供たちは、家族を助けなければならないとの使命を自覚し、頼りにされる喜びを感じたとき、超能力のパワーがアップしたように思います。
スーパー・パワーを使ってはいけない。
ヒーローである事(プライド)を否定されて悶々としていた主人公たちは、この事件で爆発したのです。
この映画は奇想天外なスーパー・マンを描いていましたが、実は語っていたのは誰にでも起こりうる、プライドを傷つけられ激怒したり、寝返ったり、逆にくすぐられて発奮したりの、変身振りを描いていたのかもしれません。
ピクサーは良い作品を作っています。何作か観ていくうちに、いつの間にかファンになってしまいました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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