見出し画像

#ネタバレ 映画「タイピスト!」

「タイピスト!」
2012年作品
過去は往々にして絡まっているもの
2013/8/22 14:18 by さくらんぼ (修正あり)

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

インターネットやデジカメも無かった昔の話しです。

今から30年ぐらいも前でしょうか、早くもPCを趣味にしている人が周りに何人もいました。でも、現在の様なWindowsもAppleもまだ完成されていないので、彼らはBASICその他のプログラム言語の勉強に熱心でした。皆、新時代を夢見ていました。

そうそう、後期にはMS-DOSの勉強ブームもありましたね。そのマニュアルは電話帳の様に分厚かった。しかし、勉強熱心な彼らは、なぜかタイピングには関心が薄かったようです。

私はと言えば、PCには無関心を装いつつも、少しだけプログラム言語をかじった事がありますが、さっぱり解らないので「そのうちPCが家電製品になれば、あんな勉強は不要になるさ!」と負け惜しみを言って、あきらめ、それよりも、タッチタイピング(ブラインドタッチ)の技能習得に関心を向けたのでした。

やがてPCの前にワープロ家電時代に入りました。

当時、アウトラインフォントが優秀で、拡大した時の印刷の仕上がりが最高に奇麗だとの評判で売れていた○社のワープロ。でも、その初期の頃のモデル(現在のPCモデルについては知りません。)は、キーに大きめのガタがあったので、10本の指を置いただけで、触覚的な雑音としての不快感と、ぐらぐら揺れるハシゴの上に居るような不安感がありました。

バネも、少なくとも私の指には、ふにゃふにゃとマシュマロ並みに柔らかすぎて落ち着かず、指を触れているだけで、押すつもりも無いのにミスパンチを多発し、とてもタッチタイピングには向かないチープな作りの物だったのです。

ある日、不覚にも、そんな事務所のワープロを、そうとは知らず借りてしまったので、冷や汗ものでトライしていると「あいつ、かっこつけてタッチタイピングしてるけど、ぜんぜん打てないじゃないか!」と、そんな眼で見られたのです。ここで「機械のせいだ!」と言っても負け惜しみにか聞こえません。でも、その問題点を指摘するレビューは少なかった。

たぶん多くのユーザーは印刷の仕上がりにはうるさくても、(失礼ながら)一本指打法、程度の人が主流であり、そのためキー感触には比較的無関心だったのでしょう。

○社はその隙をついて、本来は人体と接触する、感覚的に極めて重要なメカであるはずのキーボード部をコストカットした製品を作ってしまったのではないでしょうか。そう邪推されても仕方の無いような製品でした。あれはタイピングの練習をしたい人には適さない製品だと思いました。

ちなみに、私がキー感触の標準とするのは、オフィースでパンチャーたちが使用していた、いわゆるプロ用キーボードです。キー感触の次元が違いました。

キーにガタが少ないので、静かな味わいで安心感があり、適度なバネ圧と、ストローク(キーを押した時のヘコミぐあい)で、常時キーに触れていても、押そうと思わなければ、不用意にキーが押される事もなく、快適で、当然にミスパンチも減ります。

もちろん民生用の家電ワープロにも良いキーを持ったものが多々あるので、選択に困れば、プロ用を参考にして、とりあえず似た感触のものを選べばよいのです。

映画「タイピスト!」の中でも、ローズがタイプライターのキーの感触に異を唱えたら、「それは、あなたの技術が未熟だから」みたいな話を先生から言われるシーンがありましたが、けっして、そうばかりではないのです。特に、スピードを争う場合は、キーとの相性がとても大切です。

たとえば指の短いに人は、キーのストロークがやや小さめの物(ノートPCに多い)が良いのです。そんな人がストロークが大きなものを選ぶと、ときどき、押したつもりでも入力されず、ストレスは溜まるし、こんどは、キチンと押そうとするとスピードは落ちるし・・・。

また、指の力の強さも、キーを選ぶときの重要な項目で、力の弱い女性がバネ圧の強いキーを選ぶと、ときどき、押したつもりでも入力されないため、つねに意識して力を入れ続けなければならず、やがて指の筋肉だけでなく、精神的にも疲労が蓄積してしていき、勤労意欲まで失う事があります。

毛筆や万年質、ボールベンにシャープペンシルなど、人は書き心地にこだわるのに、キー感触の味わいまでは、特にタイプライター文化の無い日本では、繊細な日本人の感性でも、なかなか、分からなかった盲点なのでしょう。

それでは、タッチタイピングを習得するに当たって、当時、どのような入力方法が良いと思ったのか。

まず日本人なら一押しの和文配列ですが、これは文字数が多い上に、使用キーも4列になり、タッチタイピングの困難度が上がりますので却下。文字数が少なく、3列ですむので、私はローマ字打ちとしました。さらにローマ字打ちが出来ると英文も打てるようになりますからお得です。

しかし、さらに問題が浮上します。

映画「タイピスト!」にも出てきましたが、タイプライターは高速で打つとアーム同士が、からまることもあるので、高速タイプピングができないように、わざと打ちにくいキーボード配列(qwerty配列)になっているらしいのです(ネットの無い時代に、図書館で読んだ本には、そう書いてありましたが、しかし今、ネットで調べると、他説もあるようですね。いずれにせよ、この配列がベストではない、ことは確かなようです。)

やがて映画の最後には、からみにくいように、メカをボール状に改良したとのエピソードが挿入されていましたが、あれで全てが終わったわけではないのです。フランス映画のローズがどのようなキーボードを使用していたかは記憶があいまいですが、少なくとも日本では、打ちにくいキーボード配列であるqwerty配列は、メジャーな規格としてそのまま現在まで残されたからです。

もちろんdvorak配列など、もっと打ちやすい配列も過去には考案されましたが、人気がでませんでした。また、日本独自の、日本語入力に適した規格も表れましたが、その機能性を認められてもメジャーにはなれませんでした。なぜなら、なんにせよ不用意にキー配列の大改革をすると、パンチャーが困るからだと思います。へたをすると失職しかねませんので。

また、これから新規にタッチタイピングを学ぶ人にも、いくら合理的かつハイスピードで打てるからと言って、マイナーな配列を学ぶのはリスクをともなう事を知っておくべきです。

就職した会社や、出先の事務所が、そのマイナーな製品を使っていなかったら困る事もあります。さらには海外でも比較的安心して使える、国際的にもメジャーな規格を選択しておくのが良いのです。PC内部で電気的に規格の切り替えが出来る場合もあるようですが、キーの表面の印刷はそのままですから、試した事はありませんが、たぶん使いづらいのではないでしょうか。

キー配列を選択するには、今後、数十年間、少なくとも自分が定年退職する日まで、メジャーとして生き残っている配列を予想して選ぶ必要がありました。今でこそ、見通しはだいぶ良くなりましたが、当時、PC社会へ移行の端境期での、この選択の悩ましさは、変な例えを使えば、株を買うようなものだと思ったこともありました。どの株が未来に生き残っているのか、値上がりするのか、分からなかったからです。

そうこう迷っているうちに、職場にqwerty配列のコンピューターが導入され、いやおうなく毎日プロ用キーボードを叩かざるを得なくなり、そろそろ潮時だと覚悟しました。それで職場と同じqwerty配列、ローマ字入力と10キーのタッチタイピングを、独学1年決戦で学ぶ事にしたのです。

ところで映画の主人公ローズは、最初は一本指打法でした。眼でキーを検索して打つのですが、そんな人に「今から見ないで打って」と言っても、つい、つい、見て打ってしまいます。なかなか言うことを聞いてくれません。見ないで記憶だけでキーを検索するのは、最初は胃が痛くなるほどストレスが溜まるからです。

それが、どれほど、集中力を必要とするかといえば、たとえば400字の原稿をタイピングし終わった直後に「どんな内容でしたか?」と聞かれても、まったく内容の記憶が無いぐらいなのです。最初の頃は文字を一つずつ記憶で検索するので、休憩無しで連続400回(ローマ字の場合は単純計算でタイプ数が二倍になるので800回)のクイズをするようなものだからです。初心者は精神的に、もうギリギリ精一杯で、とても文章全体として認識する余裕が無いわけです。

でも、そこで負けてはいけません。見て打っていては、いつまでたってもタッチタイピングが出来るようにはなりません。見て打つ、見ないで打つ、両者はキーの検索方法がまったく違うからです。つまり両者は路線が違う電車に乗っているのです。当然に到着駅が違います。

ですから、もしも、タッチタイピングを習得したいと思っている人は、本当は最初から、つまり、眼で見てもキーがどこに有るのは分からないバージン状態のまま、いきなりタッチタイピングの練習に入るべきなのです。「そのうちに・・・」とか言って、とりあえず見て使い始めるのは、あとあとの軌道修正が困難になります。

むしろバージン状態でいきなりタッチタイピングを練習すると、見ても探すのに困難なので、見ないで打つ事に、あまり抵抗感が無く、比較的容易に練習が続けられます。やがて最終的には条件反射的に、キーの位置を、いちいち思い出さなくとも、かってに指が動いてくれるようになります。他ごとを考えていても、勝手に指が動いてくれるようになります。もし、ここまでくれば、らくちん、らくちん、です。

あれから年月も流れ、今は音声入力もできる時代になりました。でも、自宅で一人で事務をするのなら良いのですが、会社で皆で音読入力するのは、どうなのでしょう。イメージしても、騒々しくてあまり現実的ではないような気がしますし、窓口などではプライバシーの点で音声入力は不向きでしょう。ですから、これからもキーボード入力が当分主流になると思います。

ですから、学生さんにも就職前に10キーを含めたタッチタイピングを学ぶ事をオススメします。教則本によれば神経回路が成長しやすい35歳ぐらいまでにマスターするのが良いのだとか。なにも映画の主人公の様に世界一を目指す必要はありません。働いている部署で3本の指に入るほどの腕前にでもなれば、黙っていても、みんなが一目置いてくれますし、なによりも仕事が楽に早くできるようになります。

つい、過去の話がなつかしく、前置きが大変長くなりましたが、お許し下さい。でも、これは映画の主題とも関係があるのです。タイプライターのキー配列が最善のものではなかった昔の事が、PCの時代になっても悪影響を与え続けています。本当なら、タイムマシンにでも乗って、タイプライタ発明の時代に飛び、qwerty配列から、なにか別の最善のものにすり替えておきたいぐらいです。そうすれば未来が変わります。

映画「タイピスト!」のクライマックスで、ローズのもとへ、父から昔使っていた古いタイプライターが届きました。あれは、つまり父からの手紙ですね。タイプライターは口の代わり、言いたいことの記号でもあると思います。

そのタイプライターが、ローズのハイスピード・タイピングのもとで、からまってしまいました。これは過去に父と口論したという記憶の記号でしょう。それを、今やさしくローズがほどきます。

同様に、ローズだけではなく上司のルイも、幼なじみのベレニスへの恋の想いを清算できずにいるために、ローズとの関係を進展できずにいました。

みんな過去の、もや、もや、とした未解決の問題を、ほどく必要があったのです。

その後、ローズは追い上げ、見事、世界一になりました。

「過去の問題引きずっている事がブレーキになる」

これは映画「県庁おもてなし課 」にも、映画「北のカナリアたち 」の主題にも、ある意味似ている。

映画「タイピスト!」はそんな作品だと思いました。

レトロ感が、なかなか良い映画でしたが、フランス美女はあんなに気が強いのでしょうか。タイプ戦のボクシング試合の様な迫力だけでなく、そこにもカルチャー・ショックを受けた作品でした。

★★★★

追記 ( 役割分担 ) 
2013/8/22 14:22 by さくらんぼ

>みんな過去の、もや、もや、とした未解決の問題を、ほどく必要があったのです。

指とキーボードに色を塗って、色分けするシーンがありました。どの指が、どのボタンを押すのか、間違えないためです。適当に押していてはタッチタイピングは出来るようになりません。実際に色を塗るか否かは別として、あのような色分けは教則本の定番的な表現でしたね。

同様に、「アメリカはビジネス、フランスはラブ」みたいなセリフも出てきましたが、この分離感覚も映画の主題をモチーフとしたエピソードでした。

ちなみに、正確には覚えていませんが、「日本からは工業製品を買うので、フランスからはワインを買って欲しい。ワインまで日本で作らないでくれ!」と、フランス人が発言したとか、しなかったとか、たしか、そんなニュースを以前、映画ではなく、聞いたことがあるのを思い出しました。

似たようなセリフなので、これがフランスの本音の空気なのかと思いました。どちらも「ほどいたら、からまらぬように役割分担を徹底する」と言うことが背景に語られているのだと思います。

追記Ⅱ ( 「eスポーツ」 ) 
2018/8/28 21:48 by さくらんぼ

> レトロ感が、なかなか良い映画でしたが、フランス美女はあんなに気が強いのでしょうか。タイプ戦のボクシング試合の様な迫力だけでなく、そこにもカルチャー・ショックを受けた作品でした。(本文より)

スポーツには、アーチェリーのように、自己と戦うスポーツもあります。ならばタッチ・タイピング(ブラインド・タッチ)もスポーツだったのかも。感覚的には、「キーボードというリンクで舞う指先」、そんな体感はありますが。

「 エレクトロニック・スポーツ(英: electronic sports)は、複数のプレイヤーで対戦されるコンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称である。『eSports』『e-Sports』『eスポーツ』等と省略した形で主に使われる。」

( ウィキペディア 「エレクトロニック・スポーツ」より抜粋 )

追記Ⅲ (  映画「マトリックス」 ) 
2018/8/31 7:28 by さくらんぼ

タッチ・タイピング(ブラインド・タッチ)については、映画「マトリックス」のレビューにも書いてあります。

追記Ⅳ ( ブラインドタッチ独習法 ) 
2022/1/3 15:13 by さくらんぼ

私が行ったブラインドタッチの独習法について、もう少し具体的にお話します。

①入力方法はローマ字をお勧めします。

②30年以上前の事なので、教則本のタイトルは正確には思い出せません。ネットで探しても見つかりませんでしたが、「ねばねば式、ブラインドタッチ学習法」みたいな感じの本でした。「ねばねば式」が特徴です。これは、記憶を関連付けて早くおぼえる方法とかで、だから「ねばねば式」と言うらしいのです。

ネットで「かけきくけこかこ」とかで検索すると、似たような学習法を書いておられる方もいらっしゃるので、この学習法は現在でも健在なのでしょう。そして、何よりも、これで学び、良い評価をしている一人が私なのです。

具体的には…

「あえいう えおあお

かけきく けこかこ

させしす せそさそ

たてちつ てとたと

なねにぬ ねのなの

はへひふ へほはほ

以下続く

ぱぺぴぷ ぺぽぱぽ

がげごぎ げごがご

ざぜじず ぜぞざぞ

以下続く

きゃきゅきょ

しゃしゅしょ

みゃみゅみょ

りゃりゅりょ

以下続く

みたいな文言をひたすら練習します。アルファベットは文字数が少ないので、すぐ覚えてしまいます。

③その後、お気に入りの雑誌の文章をひたすら打つ練習をします。

④さらに、その後は、TVを観て楽しみながら、電源をオフにしたキーボードで、セリフをタイピングしていきます。もう、このころになると、電源を切っていてもミスパンチしたら自分で分かるようになります。1時間ドラマのセリフを(大体で良いので)打てば十分でしょう。

以上、すぐ覚えてしまいますが、寒くて手がかじかんだり、爪が伸びたりして、感覚が違ってくると打ちにくくなります。どんな環境でもコンディションがあまり下がらないようにするには、毎日1時間×1年間ぐらいかかりました。

⑤文字が打てるようになると、次はテンキーのブラインドタッチです。

職場では数字を扱うことが多いので、テンキーが打てるか否かで、事務効率が違ってきます。その為にも、テンキー付きのフルサイズ程度のキーボードが必要なのです。テンキーだけ欲しい場合には、別売りで買ってもかまいません。私はジャンクの店で中古を買ってきました。

PCにつなぐ必要はありません。電源をオフにして、「掛け算の九九」を上がったり下がったり、ひたすら打つのです。自宅ではテンキーを使い、通勤途中では、自分の膝の上でエア・テンキーをして下さい。

1年後になると、職場の同僚には驚かれるはずです。

追記Ⅴ ( キーボードの選び方 ) 
2022/1/3 15:24 by さくらんぼ

キーボードの選択に迷うなら、最初は標準的な、「フルサイズでプロ用に近いキータッチの、千円台のテンキー付きのもの」を選ぶのが良いと思います。

その標準機でマスターした頃に、「もう少し違うキーボードが良いな」と思うようになったら、ストロークやバネ圧、あるいはサイズが違うものに買い替えればよいのです。

もちろん、最初からお気に入りのものがあれば、それ買うのが良いと思います。いずれにせよ、キーボードも消耗品だと思っています。

追記Ⅵ ( 漢字変換はしないで ) 
2022/1/3 19:28 by さくらんぼ

練習では、文字の漢字変換はしないでください。

タイピングの練習ですから、「ひらがな」の高速タイピングに専念するのです。

それが上達への近道です。

追記Ⅶ 2022.9.2 ( お借りした画像は )

キーワード「タイプライター」でご縁がありました。かわいい赤色に惹かれましたし、構図も良いですね。少し上下しました。ありがとうございました。

追記Ⅷ 2022.9.2 ( 和文タイプライター )

若い頃に、仕事で「和文タイプライター」も使ったことがあります。

これは漢字も打つことが出来るタイプライターです。一定の漢字は活字がセットしてありますが、不足する漢字は、予備の活字から、その都度ピンセットで入れ替えて使います。

ブラインドタッチが不可能どころか、文字数が小さく多すぎるので、目を酷使し、疲労が重なったせいか、一時的に、風景が白く煙って見えるようになってしまいました。

担当を外れたら治りましたが、あれが「かすみ目」というものでしょうか。

ちなみに、ブラインドタッチは、この数年後に職場が電算化されたのを機に、覚えました。

追記Ⅸ 2022.9.4 ( スマホ入力が得意な若者も… )

これは、「小記事の備忘録」→「その他」→「キーボードによってはブラインドタッチの上達が…」にある記事を、抜粋・加筆再掲したものです。あちらにも複数ブラインドタッチの記事がありますのでご覧ください(一部重複しています)。

ワープロ(キーボード黎明期) デスクトップPC(同じとは言いませんが、多くはプロ用を連想するような、フルサイズの良いキーボードが付いていた)まではキーボードのクオリティが上昇しても、ノートPC(薄いボディに収めるために、ボタンのストロークを浅くせざるを得ず、ボタンは妥協の産物になった)クオリティが落ちてしまったわけです。

さらにノートPCからスマホの時代になると、従来型のキーボードは使わなくなりました。これは進化ではないと思います。小型にするための、さらなる妥協でしょう。

スマホがPC初体験の若い世代は、スマホ入力が苦にならず、平気で長文を書くようです。小説さえも書けるようですが、だれでも老眼になる頃から、細かい入力は苦手になって行くのだと想像します。

苦手になったら従来型のキーボードに戻ればよいですが、目で検索している以上、老いるにしたがって、それも、だんだんと苦痛になるのだと思います。

もし私がブラインドタッチが出来なければ、毎日のブログの文字数は1/10ぐらいになるでしょう。それでも疲労し、毎日は更新できないかもしれません。

そのようなこともあり、スマホ世代も、若いうちにブラインドタッチをマスターしておくことは良いことと思っています。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


#映画感想文

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?