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読書メモ「スイッチ!」
何かを変えようとするときにどうすれば良いか、その考え方や行動の仕方を論じた本。
人のわがまま感情を「象」、それを何とか操ろうとする理性を「象使い」、身の回りの環境を「道筋」と捉えて、わがままな象をどのように操って、あるべき道筋を進むかが語られる。
まず、理性が感情に比べてとてもちっぽけで弱々しいとしているのが面白い。ダイエットや勉強など、理性で分かっていても、感情に反対されてうまくいかないことばかりだからだ。
とても多くの実例から、①象使いに方向を教える、②象にやる気を与える、③道筋を定めるという、三つの方法のキーワードが抽出される。
気に入ったのは、①の中の「ブライトスポットを見つける」である。一見良くないことばかりでも、その中に少しはあるはずの良いこと、良い人を見つけて、それを参考にするということである。子供の数学の成績が悪かったとき、それを叱るのではなく、よくできた国語を褒めて伸ばしてやるなどということである。
また、②の中では、人の能力は生まれながらに定まったものではなく、いつでも変えられるという「しなやかマインドセットを養う」というのが好きだ。
③では、チェックリストを使い習慣を生み出しすことで、環境を変えることがなどが提案されていて、早速仕事で試してみようと思った。
具体的な事例が多く、また、提言も多い。それが多すぎて、初読では全体像が見えなくなってしまったが、二度目に読んでようやく理解でき、面白く読むことができた。
読んだ後、行動を起こそうと思うのは良い本だ。
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