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パリの花留学

こんにちは、青山フラワーマーケットのE.Ohtaです。2013年10月にパリに行ってきましたので現地の様子をレポートします。

パリ在住のフラワーデザイナー斉藤由美さんのレッスンを受けてきました。

信州でフラワーアレンジメント教室を主宰後に2000年パリにて花留学したパリ在住フラワーデザイナー斉藤由美さんは、「クリスチャン トルチュ」にてパリコレ会場装飾、各界セレブのブーケ・装花制作・ウェディングディスプレイを行い、「VARDA」のスタッフとしてホテルリッツパリの専属フローリストを決定するコンペに勝ち抜き2006年よりリッツの全館花装飾も担当されるすごい方。テクニックをしっかり教えていただけました。マンツーマンで教えてもらうチャンスなんてもうないので学んだことをしっかり現場で生かそうと思います。

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パリの郊外の村 ランブイエ

高速郊外鉄道(RER)はパリ市内と郊外を結ぶ鉄道、パリ市内は地下を郊外は地上を走ります。約1時間ぐらいでランブイエの駅に到着。パリ市内の景色とは全くちがう畑が沢山の田舎町です。パリから南西へ60キロ麦畑と花畑の真ん中に花農園Les jardins de la cheraille(レ・ジャルダン・シェライユ)があります。

左から2番目の男性がこの農園のボスのクリストスさんです。花畑をつくりながら生産をしてパリの花屋さんにフレッシュなお花を届けています。
クリスチャントルチュをはじめ有名店にも20年前から愛されています。

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ランブイエでKeiko Nishidaのお花のレッスンを受けてきました。

Keiko Nishidaさんは1991年に渡仏した、フランス在住のフローリスト。Lieu dit などパリのフローリストで研修後1999年よりAtelier Vertumneにて8年間勤務。オーナーフローリストのクラリス・ペローさんの右腕として仕事を任されていました。とても優しく、レッスンの内容もボリュームがあり、充実した研修内容でした。

レッスンの内容は投げ入れ。パリではお店の装花はほとんど投げ入れ。1週間に1度ベースを取りかえる定期での注文が多いそうです。沢山のグラミネ。すべてランブイエでとれた花材での制作。最高でした。

パリのお花にふれて思うこと。素直に花ってそのままで美しいと実感しました。色々ごちゃごちゃ入れずにシンプルにそのままで。花本来の美しさを引き出すデザインを形にできるようになりたい。そんなフローリストになりたいと自分への新しい目標ができました。自分にしかできない特徴のあるフローリストに。花はそのままで美しいのだ。

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ランジス市場

オルリー空港近くにある市場。グリーン専門店ではリーフ類はもちろんコケや野山に生えているような草(グラミネ)などが売られていたりと日本の市場ではなかなか見ない光景。クリスチャントルスタイルというデザインが流行っているため今では花材として認められていなかったツタやコケなども注目を集めている花材のひとつ。見たことのないグリーンや実物がたくさんありました。

ランジス花市場は、パリ郊外にあるランジス市場は世界最大の卸売り市場。
広さはなんと東京ドーム50個分に相当します。

定番のお花はもちろん、市場の場内は沢山の問屋に分かれているが国産のものと輸入されているものとレーンがしっかり分かれて販売されています。
花の品種にはあまりこだわりが強くないフランスのフローリストだが、国産のものに強いこだわりがある人がとても多いそうです。美しく新鮮。


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花屋めぐり 12軒の花屋さんを見てきた

(1)ランバートリガート
(2)360°
(3)エリックショーガン
(4)カトリーヌ・ミモレ
(5)ヴェルチュム
(6)ステファンシャペル
(7)タリー
(8)パスカリー
(9)オドランド
(10)ヤニック
(11)マンゴジ
(12)ローズバット

どのお花屋さんもオーナーさんの特徴があってステキでした。パリにもイケてない花屋もあるんだなと、その差に驚きました。
共通していえるのはイケてる花屋は黄色・オレンジ系の花は少なく単色で花材をまとめています。 そしてシャンペトル=より自然にシンプル。

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パリから帰国して

私はオランダのヨーロピアンデザインを学び花業界に入ったのですが、フランスは同じヨーロッパでも多くく違いがありました。今回パリに来て、学びの多い時間が過ごせました。

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