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ピンクをどんな目的で使う?安易に使わないすすめ

ピンクは色の中でも特殊な色だと思っています。

極端に苦手意識を持つ人がいたり
「女性らしさ」の代表格として様々な場面で利用されたり。

好まれ方や使われ方が他の色に比べて特徴がはっきりしています。

ピンクは「かわいい」イメージを持つ色なので、どうしても女性的なかわいらしさを印象づけます。

それが苦手や嫌悪感にもつながるようで。

ジェンダーレスが謳われる時代に、「女性らしい」という表現を使うのは難しいのですが、ピンクは女性的な柔らかさや優しさを持つ色に変わりはありません。

男性だって柔らかいとか優しさを持つ人はいます。

ピンクのイメージは、生物学的な女性らしさとでもいうのでしょうか。

(ジェンダー議論は深入りできないので、「根強いイメージがある」とだけとらえていただければ)

ただ、色を戦略的に使う場合、「女性向け」商品=ピンクでは安易すぎます。

そこがまたピンクの特殊で難しいところ。

なんでもかんでもピンクにすりゃいいだろう
ではオジサンの発想です。(あ、これもジェンダーひっかかる??)

ちょうど最近購入した本にも的を得た文章がありました。

Pink

さまざまな色があるなかで、とりわけ政治的な意味合いを帯びているのがピンクだ。
この半世紀、ピンクはステレオタイプに「女らしさ」と結びつけて使われており、そのためにジェンダーの決めつけや根強い女性差別に対する猛反発の煽りを受けてきた。
さらに悪いことに、多くの「女性向け」商品は、そっくりの「男性向け」商品より高額で売られている。
この「ピンク税」と呼ばれる男女の価格差に向ける女性消費者の目は厳しさを増していて、ありきたりのピンク使いにも反発が起きはじめている。
『配色デザイン カラーパレット』サラ・カルダス著


『女性消費者の目は厳しさを増していて、ありきたりのピンク使いにも反発が起きはじめている。』

ここですよ、ここ!

どんな意図でどんなストーリーを持ってピンクが使われているのか。

戦略のないピンク使いは、嫌われる対象です。


最近ピンク展開がうまいなと思ったのが、マスク業界。

似合う色のピンクが選べるように、「ローズピンク」「ピーチピンク」「ベージュピンク」など微妙な色分けがなされています。

コスメの色と同じですね。

ピンクを使うなら、ここまで細部にこだわらないといけない。

けれど、色への感度が高くないと、何がどういいのか分からないのではないでしょうか。

一定数の消費者は、この微妙な違いに「自分だけの」「似合う」を求めています。

商品だけでなく、ホームページもチラシもロゴマークも、企業でも個人事業主でも、ピンクを使うなら入念な戦略を立てていきましょう。



▼今回引用した本を教えてくださったのは、グラフィックデザイナーでカラリストの藤田さん

素敵な本をご紹介いただきありがとうございます^^

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