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上司の「見てるぞ」は力になる ~ フィードバックの重要性

指示をやらせきる、ということについては多くの管理職が悩んでいることの様で、先日も上にリンクを貼った note の記事を紹介した自社の管理職の一人から「私のことかと思いました」とのコメントをもらいました。別の人のことですよ、とは言いましたが、これを踏まえて、もう一つ先日の「しつこくフォロー」に関連することを加筆したいと思います。

先日の「しつこくフォロー」はミスミ三枝氏の言葉であることもあり、どちらかというと取り立て屋のイメージではあります(苦笑)。あれやったのか、これやったのか、ということを追い立ててくる感じを私も想像してしまいます。でも本質的に「しつこくフォロー」ということはこういった取り立て行為だけをさすわけではありません。

部下の立場からすれば、追い立てられるのも嫌なのですが、一方で「任せたから」という一言で、あとは放置されるというのも嫌なもの。大事な仕事を任されているという感じがなくなり、モチベーションの低下を招きかねません。だから、定期的にモニタしている内容を共有する場をもって話をしたり、進捗報告を求めるべきなのです。

進捗報告を定期的に求められる、ということは部下にとっては面倒ではあるものの、上司が気にするような内容の仕事を託されている、上司が自分を見ていてくれるというメッセージを送るものでもあり、責任感を生むものとなります。だから上司の無言の「見てるぞ」は部下にとって間違いなく仕事をしていくことに対してのエネルギーとなります。

ただ数字を見たり、報告は聞くけど、それで終わりというだけではダメです。三村さんのフィードバック大全にも書いてありましたが、報告を受けたら、いいところはGOODと言ってやり、悪いところはBADと言ってちゃんとフィードバックを与えましょう。そうでないと「見てるぞ」というメッセージは伝わらないのです。報告書を集めてファイルにとじ込む、これだけでは何の意味もありません。いいところは褒め、悪いところは悪いと言う、ここまではやらないと「見てるぞ」のメッセージになりません。

さらに言えば、報告を受けた上で悪いところの改善策、解決策を一緒に考える、そういう姿勢を示してやることが部下の不安感を払拭することとなります。そんなとき上司が常に正解を出せるということでなくても構いません。正解がわからなくても次の打ち手は何をやっていくかの同意をする、少なくとも次に何をするかを同意して始めるということが重要です。さらに部下にとっては正解を出すべく共に考えてくれる、そういう関係に上司がなってくれることが大事です。


AI生成画像 AI生成画像 「男性のビジネスマン二人が立って話し合っている。一人が上司に何かの報告をしているようだ。」 ⇒ で描いてもらった絵ですが、どっちが上司なのかは不明なのですが、たぶん左の方が話を聞いている感じですかね

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