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水仙や一本糞の破壊力

昨日は暖かかったな。もうフリースのパーカーで良かった。半袖Tシャツの若者もいたが、そこまではまだ成れない。久々の青空も気持ちがいい。

それでも図書館からネットカフェという根暗な人生まっしぐらという感じになった。あと生命保険のオバサンに呼び出され、再契約を勧められる。辞めようとおもったのだが、丸め込まれてしまったな。死亡保険はもういらないと思うのだが、受取はどうせ妹なんだし、妹を喜ばせるばかりだった。介護保険も兼ねているというのだが、ボケたらそういうことは気にならなくなるのじゃないか?今からそういう不安を煽るんだよな。

医療保険もそれほど得ではないと言うような。今の仕組みがどんどん変わっているから、何がどうなのか複雑になっているのはケータイ料金と同じだよな。何が得なのかわからない。

図書館は2冊返却、2冊借入。読めなかった本を入れ替えただけだった。橋本治の美の本は読んだけど、そうだ、感想で書き忘れていたのだが、一本糞という破壊的な言葉は美よりも強いなと思ったのだった。和式の水洗トイレで一本糞が流れないのを見てしまうという。確かに旅行中とか便秘気味になってあるかもしれなかった。橋本治の面白いところはそういうところだった。美とか言われてもあまりピンと来ないし。美は死だと思うから。生きていればこそ一本糞に悩ませられる。今日の一句。

水仙や一本糞の破壊力  宿仮

水仙はナルシストの花だから、そんな水仙の美を破壊する一本糞という世界の句だった。水洗と掛けているのもあるが。

『短歌と日本人〈2〉日本の感性と短歌』「〈座談会〉日本人・こころ・恋歌…阿久悠・夏石番矢・俵万智・佐佐木幸綱」を読む。日本の歌(流行歌)がフォルテばかりでピアニシモが無くなったという。がなり立てるロック調が多いというのだ。その反動として演歌調の女歌が流行る。

俵万智の登場はそんな女歌を復活させたことだという。大学生に女歌・男歌の俳句を作るように課題をだすと男子学生は女子高生の句が多いのだという。オタク的アニメの世界だ。今は女子の方が強くなって対等には付き合えないという。ロリコンか熟女かということのようだ。それはあるかも。俵万智が理想の嫁さんになったのも頷ける。

『窯変 源氏物語』は「関屋」で空蝉と再会するのだが、光源氏の恨みは空蝉よりも弟の小君に向けられる。むさ苦しい男になりやがってみたいな。受領の嫁になった姉に付き従い、自分を無視したと。そして大した官位になったわけでもなく、再び光源氏に寝返ってくるとか。「関屋」短いけど面白い。

そう言えば『西行桜花』でも関屋の歌が出てきたな。白川の関で、これも女と出会うのだった。その女との関係も複雑だった。これも歌物語だった。和歌で組み立てている。


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