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シン・現代詩レッスン48

ラングストーン・ヒューズ『七十五セントのブルース』

ラングストーン・ヒューズは二回目だった。それも同じ詩。寺山修司も好きなんだろうけど、自分も好きなのは口承性の言葉とそのリズムなのか?ブルースらしいのかどうかは翻訳だからあまりよくわからない。三連符とかAABA形式とか。

「七十五セントのブルース」 ラングストン・ヒューズ

どっかへ はしっていく 汽車の
七十五セント ぶんの 切符を くだせい
ね どっかへ はしっていく 汽車の
七十五セント ぶんの 切符を くだせい ってんだ

どこへいくか なんて 知っちゃあいねえ
ただもう こっから はなれてくんだ

「ラングストン・ヒューズ「七十五セントのブルース」木島始訳

AABでAがないけど多分繰り返すことで歌として成立しているのだろう。二番目の「ね」「ってんだ」というのがぶるーすっぽさかな。同意を求めているけど「ってんだ」は半分恐喝みたいな。Bはあきらかにモノローグの世界に入っている。

青春18きっぷ

青春を取り戻すんだ
ケチな旅行じゃねえか

な、青春を取り戻すんだ
ケチを付けるのはお前じゃないか

エントロピーに逆らって
おいらは四国遍路だ
逆回りで弘法大師に出会うんだ

青春を取り戻すんだ
ケチな旅行じゃねえか

やどかりの詩

今日は歌謡曲調。

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