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アメリカ版「ショムニ」?(ちょっと古かった?)

サポート・ザ・ガールズ(2018年/93分/アメリカ)監督・脚本:アンドリュー・ブジャルスキー 出演:レジーナ・ホール、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ジェームズ・レグロス、アマンダ・ミシェルカ

わたしたちは、わたしたちの力で前に進む。
明日のわたしたちは、もっと強い。


スポーツバー、“ダブル・ワミーズ”でマネージャーとして働くリサは、日頃より店のオーナーと対立していた。さらに従業員へのセクハラも対処したりと、悩み事は絶えない。ある日、従業員のシャイナが引き起こしたトラブルがきっかけで、遂にオーナーからクビを言い渡されるリサ。しかしリサの公私に渡る面倒見の良さから彼女を慕っていた従業員たちは彼女の解雇に反発。スポーツバーが賑わう格闘技の試合がある夜に、彼女たちはストライキを画策するのだが——

お色気スポーツ・バーのマネージャーである黒人女性が働く人とオーナーの間に挟まれながら奮闘していく様子を描く。中間管理職の苦労という映画だが、なんでそれほど重要なのかというと(オバマ元大統領が推薦)、今まで女性の管理職の映画はなかったからかな。そして何よりこの映画は今の時代とは逆に行く社員を家族のように思う上司なのです。

一昔前だったら日本にもあったと思うけど(『ショムニ』とか)黒人女性という立場が重要だったのか?シスターフッドという宣伝文句でもある。結局ウェイトレスの不正行為で会社を止めざる得なくなるのだが、彼女に賛同していた社員(ウェイトレス)も同じ行動に出る。次の会社の面接は、チェーン店のマネージャー候補なんだけど、そこはいつでも馬鹿な社員は首を切れるという立場だった。

ラストも問題は解決したようには思えないのだが問題提起型の映画ではあると思う。映画は深刻な内容ながらシリアス映画というよりコメディタッチで飽きさせない。その分テーマがわかりにくいかもしれない。ただ主演のレジーナ・ホールと共演のヘイリー・ルー・リチャードソン、アマンダ・ミシェルカのラスト・シーンは良かった。

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