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八重桜血塗相図(けちずそうず)の小町なり

ソメイヨシノはすっかり葉桜になっていたが、八重桜はいまが満開。八重桜は遅いからかな、あまりありがたく思われないような。花が濃いので散るのもうざい感じか。今日の一句。

八重桜叔母さんは一人しゃべり続け  宿仮

ヤエというおばさんがいるのだが、人の話も聞かないで喋り続けるという、急に思い出してしまった。一句としては弱いな。個人的なことだから。

八重桜散らせよマシンガン見の人よ  宿仮

句跨りの字余りだった。五七七。

昨日は一駅しか歩かないつもりだったが迂回するので、結局一時間以上歩くことになってしまった。それなら最初から図書館に行けば良かったのだ。いろいろ花の写真は撮れたが。藤を撮りたいと思ったんだが忘れていた。花水木や白椿(サラソウジュか)が咲いていた。

図書館に行ったが返却する本を忘れて行った。読まない『源氏物語(ウェイリー版)』をバッグに入れたりして、結局吉本隆明『源氏物語論』を読んだだけだった。そうだ、橋本治『窯変 源氏物語7』が図書館にあったので速攻借りた。他に2冊借りたのだけど1冊借りたい本が借りれなかった。

それは『地獄絵図』の図鑑なのだが、日本のやつは借りてきたのだが、西欧の本もあったのだ。重すぎるというのもあって日本の奴だけ借りてきた。正岡子規が地獄絵図から短歌を詠んでそれを茂吉が真似たというのがあり、短歌の写生はそういうことでもいいんだと知った。和歌は屏風絵を見ながら作ったということもあるのだから、写生を自然観察みたいに言った虚子が写生を限定してしまったのだと思う。正岡子規の写生は絵画から来ているのだし、絵画には模写という練習もあった。地獄絵図で一句だな。

八重桜血塗相図(けちずそうず)の小町なり  宿仮

写生ではなかったな。血塗相は九相図の三番目。小野小町の老いと死を描いているのだから、その姿を八重桜と合わせた。

あと今野勉『宮沢賢治の真実』は刺激的な本。そんなところか。昼を食べにネットカフェに行って夕方まで読書していた。「ウィークエンドサンシャイン」を聞いていたのがモンタレー・ポップのジャニスが息苦しいシャウトなのでやり過ぎという意見が。歌詞が鎖に繋がれた奴隷を歌っているんだから、その思いなんだと思うが、そういう人もいるのかと思った。ジャニス聴かないほうがいいんじゃねえ、と思ってしまった。バラカンもやり過ぎという意見だったが。

あとAmazon Primeで『始皇帝』を見ている。中国の国威発揚ドラマだと思うがスケールはでかくて面白い。

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