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仕方がない戦争はあるのか?

『続戦車闘争』(2023年/日本)【監督】小池和洋

戦争に加担するのはごめんだ!
そう信じた人々が戦車をとめた。
世界でも類を見ない歴史的快挙、合い言葉は<戦争協力断固NO>!!
<生々しい証言や写真、秘蔵画像で辿る、報道人たちが見た“もう一つの戦車闘争”>
ベトナム戦争真っ只中の1972年、神奈川県相模市から戦地に送るため輸送されていたアメリカ軍の戦車を100日間、一般市民が止めた。その知られざる事件にスポットを当て、デモ参加者、機動隊、戦車を輸送した運送会社の社員といった当事者や専門家らの証言によって構成したドキュメンタリー映画『戦車闘争』。2020年に公開され、大きな反響を呼んだこの作品の続編が登場。
今回は新聞記者、カメラマンや主にマスコミ関係者から貴重な証言を集めた他、ジャーナリストの斎藤貴男や劇作家・演出家の鴻上尚史らにもインタビューを敢行。闘争の歴史的意義や背景、さらには報道のあり方やその後の影響まで多面的にあぶり出す。また前作製作後に発掘された秘蔵映像も多数収録、圧倒的迫力で当時の空気を余すところなく再現している。

<元AKB48の武藤十夢がナレーションを担当。次世代へとつなぐ闘争の意義>
監督は前作『戦車闘争』をはじめ、死刑執行に携わる刑務官の姿を描いた吉村昭原作『休暇』(08)や弱小サッカーチームの妖夢係の奮闘劇『ホペイロの憂鬱』(18)といった劇映画のプロデュースを手掛けてきた小池和洋。初監督とは思えない手腕によって白熱の攻防を鮮烈に甦らせた。ナレーションはAKB48の元メンバーにして気象予報士、ファイナンシャルプランナーなどの顔も持つ武藤十夢。彼女の透明感溢れる声が骨太な社会派問題作に一服の清涼剤を与える。
世界各地で争いが頻発する中、無関心を装い平和を謳歌するわが国の現状。しかし戦争は決して人ごとではない。100日間、戦場へ送られる戦車を阻止した人たちはいったい何を信じ、どんな行動を起こしたのだろうか。そして真の平和とはなんだろうか?闘争は今も目の前にある。
※本編中、ショッキングな映像や写真がございます。予めご了承ください。

八月は戦争月間と言われるが、それを享受するのはそういう意識を持った人だけで、NHKも深夜にそういう放送をアリバイ工作のように放送するけど、夏休みはやっぱジブリの映画でも見て楽しみたいというのがほとんどの人ではないだろうか?

こういう戦争特集がミニシアターで行われても興味あって見るのは高齢者ばかりとなっていくような気がする。そして世界は歴史の隠蔽や改編が行われていく。日本の国道にベトナム戦争で修理された戦車が走っていたなんて知りようもなかった。またそうした戦車を止めるデモが日本国内で行われていたなんて。それは50年も前の話なのだが。

ベトナム戦争で修理された戦車が日本から出発するのをデモによって止めたというドキュメンタリー映画『戦車闘争』の続編。当時はそういうデモが当たり前に行われ市民が参加していた。今はデモが悪だと思わされている。ただ日本の経済成長が朝鮮戦争とベトナム戦争のお陰だったということを我々は知らない。例えば経済優先政策によって良い戦争もあると思わされアメリカ軍に戦争協力する。そのお陰で日本は経済発展をするのだが、そのことによって戦争に巻き込まれているのは事実である。そのための米軍の基地があり、高い武器を買わされて、それを使わないのはけしからんという話になる。

例えば毎年のようにNHKでは戦争特集が組まれるが主に深夜放送で、忙しい人が見る時間帯でもなく、それがメディアによる戦争なんて番組なのは、アリバイ作りのためにやっているとしか思えない。朝日新聞の戦争協力に加担したことは詳しくやるのだけど、自分のところはそういう戦時のテープが見つかったと言うのだ。隠蔽していたんだろう。そう都合よく見つかるのだろうか?

こういう映画も公開されてはいるが情報は一部の人にしか伝わらない。けっこうそういう情報を持っていると思っていても前作の『戦車闘争』という映画は知らなかった。そして、日本の国道を戦車が走っていて、市民がその戦車をデモで止めたなんて。

経済優先で良い戦争(仕方がない戦争)になっていく。例えばウクラナイナのこともロシアが攻めてきたから戦争は仕方がないものだという一般的な報道がなされる。被害者のことなど想像できない国になってしまった。他者ということが想像できないからみんな同じ考えがいいと思わされている。戦時教育と一緒なわけだった。戦争を知る世代が次々に亡くなっていくので都合よく権力側は歴史を改編していくのだ。

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