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映画の映画だと思ったら家族映画だった。

『フェイブルマンズ』(2022/アメリカ)監督スティーヴン・スピルバーグ 出演ガブリエル・ラベル/ミシェル・ウィリアムズ/ポール・ダノ

解説/あらすじ

解説/あらすじ
初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年は、8ミリカメラを手に家族の休暇や旅行の記録係となり、妹や友人たちが出演する作品を制作する。そんなサミーを芸術家の母は応援するが、科学者の父は不真面目な趣味だと考えていた。

coco映画レビュアー

ちょっと期待していた映画と違った。もっと映画の映画(『アメリカの夜』のような)になるのかと思ったら普通の家族映画だった。その中にスピルバーグが幼少時代から天才的な映画少年だということは描かれているけど、家族映画だからスピルバーグが監督として活躍する頃ではないのだ。

撮影の楽しさとか役者との葛藤とか脚本家との意見の相違とか見られると思ったが、ミシェル・ウィリアムスの母親がエキセントリックな感じで離婚する。その原因というかスピルバーグが8ミリの編集作業をしていて母の恋に気がついてしまうのだけど、本人は無意識的なものだった。それは編集だから母の恋として描いたのかスピルバーグが無意識的なものを発見したのか、多分後者だと思うのだが、それがフィクションの中にあるリアルなんだと思う。

戦争映画を撮るシーンとか面白かったがやっぱスピルバーグは自分好きなのかな。そうだ。学生映画を撮っているときも無意識的な同性愛のようになっていったのだが、そういうことはあるのかな。いまいちいいのかわるいのかわからないもやもや感が残った。

スピルバーグはユダヤ人だったのか?あまりユダヤ人らしくは無かったけど、学校での差別とかも描いていた。そうだ『シンドラーのリスト』はスピルバーグだった。

映画のエピソードはジョン・フォード監督と最初に面接した時に絵の地平線はどこにあると構図の指導があったのが印象的だった。上か下はいいが真ん中にあると面白くないのだそうだ。そういう映画のことがもっとわかると期待したのだ。商売だから技術的なことは隠しているのか?編集作業が重要だということはわかった。

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