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バスケの試合を見るようなストーリーが良かった

『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年製作/124分/G/日本)監督: 井上雄彦 出演: 声の出演:仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太

1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。

湘北高校バスケ部メンバーの声優には、宮城リョータ役に「ブルーロック」の仲村宗悟、三井寿役に「ガンダムビルドダイバーズ」の笠間淳、流川楓役に「ヒプノシスマイク」の神尾晋一郎、桜木花道役に「ドラえもん」の木村昴、赤木剛憲役に「僕のヒーローアカデミア」の三宅健太を起用。1990年代のテレビアニメ版も手がけた東映アニメーションと、「あかねさす少女」のダンデライオンアニメーションスタジオがアニメーション制作を手がける。

アニメは極力TVで見るようにしているのだが、映画サイトの評価が高いのと、中国で人気なのは、卒業するために見に行くという記事を見て、そうかもしれないと思ったのだ。少年ジャンプは毎週ではないけど読んでいた気がする。そのあとTVになったり登場人物のセリフが流行ったり(そういうのがちょっと嫌だった時期がある)。スポ根ものだから、特にジャンプだと友情、根性、勝利だが、最後はTVでは敗者の美学というのがあったりするんだよな。この映画でもそうだったけど。

隣に座った客が点が入るごとにはしゃいでいて、リピーターなのかな。結果はわかっているんだろうけど、また追体験するというような。そういう映画なのかもしれない。シネコンだと二週間ぐらいで打ち切りという場合が多いのに随分長い間ロングラン公開している。それだけ根強いファンとリピーターが多いのだと思う。

スポ根アニメとしては良く出来ていると思う。1ゲームの強豪校とのインターハイで、試合の間にエピソードを入れていく。今回の映画は桜木花道や流川楓でヒーローではなくTVでではサブキャラ宮城リョータを主人公に据えて死んだ兄を忘れられない家族とそれの乗り越えストーリーで『SLAM DUNK』が初めての人でもストーリー的には楽しめると思う。

あとバスケット・ファンはなおのこと。バスケットのルールもそれほど複雑ではないし、点もどんどん入って見せ場が多いのも良かったと思う。でもスポ根もののご都合主義的な展開だと思うが『SLAM DUNK』ファンにはたまらない展開なのだろう。5人の個性がはっきりしているし、5人ぐらいだったらわかりにくいこともないと思う。でも普通のスポ根ものと変わらないと思うが。『巨人の星』でも今風に作ればそれなりに人気になると思うが。今、映画界はリバイバル・ブームなのかもしれない。


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