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短歌レッスン34

伊勢佐木町の飲み屋街です。ディープゾーンだけど昼間なんでそれほど危険な場所ではないです。夜はどうだかわからないけどこれだけ飲み屋があるので酔っ払いは多いでしょうね。

それでは今日の短歌レッスン。

『寺山修司全歌集』から

それでは今日の十首。穂村弘『シンジケート』から。当初は暗記するつもりでいたのですが、暗記は無理だとわかり写経だけです。それもパソコンによる。写経でも目で詠むのとは格段に違って、打ち間違いとか注意するから言葉の意味を考えるようになるのでけっこう有効だとは思っている。まだどれがいい短歌かも区別がつかないので。

模範十首

指切りのゆび切れぬまま花ぐもる空に燃えつづける飛行船
ながいこわい夢を洗い流してくれO2ケアより優しい声で
人はこんなに途方に暮れてよいものだろうか シャンパン色の熊
「林檎の皮をあげにゆこうよクラクションの真似しかしない馬鹿なオウムに」
「自転車のサドルを高く上げるのが夏をむかえる準備のすべて」
女の腹なぐり続け夏の朝朝顔(べんき)に転がる黄緑の玉
積乱と呼ばれし雲よ 錆色のくさり離してブランコに立つ
前夜(イヴ)のための前戯が頬をうちあえばあかあかと唐がらしの花輪(リース)
確信が罪にちかづくゆうぐれをあやまちて頬にさせる目ぐすり
真夜中の大観覧車にめざめればいましも月にせまる頂点

穂村弘『シンジケート』

寒くて、コーヒータイム。インスタントラーメン食べた。朝食。

最初の歌は、寺山修司の影響が伺える。「指切り」だからだろうか?飛行船が穂村弘らしさか。決めポーズは大切だな。決め言葉的なもの。なんだろう。考えてみる必要があるかも。

目ぐすりも穂村弘の重要なキーワード。コンタクトか?この歌は穂村弘らしさが感じられる。

シャンパンが世間的な贅沢を表しているのだが、穂村弘はそれを使い古した熊のぬいぐるみの色に変える。このテクニックは使えるかも。

「」に入れる短歌を連作するのだが、その意味はなんだろう。とりあえず「」に入れるというのは現象主義だが。普通は会話に使うが、ここは心の声のようにも感じる。

「女の腹を殴りつづけ」は過激な歌だが、後半の「朝顔の黄緑の玉」が重要なのだろう。結石か。痛みは殴った男の方にある。「腹を殴る」は女性議員の「顔はやめな、腹にしとき」を連想させる。

「積乱」と「ブランコ」ごく当たり前の取り合わせだが、穂村弘の歌らしさは、「錆色のくさり」にあるのか?これは70年代だよな。

「イブ」を「唐がらし」で諧謔短歌か?

「目ぐすり」と「頬」の重要ワード。頬は身体的繋がりスキンシップ。スキンシップがないということなんだろうな。頬にさすめぐすりは涙となる。

「大観覧車」みなとみらいっぽく。まさにバルブの頂点だった頃の歌だ。月だから闇の世界なんだが。

「うたの日」お題

「枯」
うたの日は枯野の夢を見ないと嘆くきみの処方箋
改)うたの日は眠れない人の枯野だよ芭蕉翁にそう嘆くきみ

やどかり短歌

これは無理だな。とりあえず上げたけど。

「マスク」
ひげそらずマスクのしたに生えるものそれは自然かしぜんなのであろう
改)
エコロジー マスクの中でひげ生やすそれが自然と譲らぬ翁

やどかり短歌

翁から離れられなくなっている。翁=芭蕉です。

「川」
川の字の夢を見ながらひとり寝ていつかは皮になるのが夢か

やどかり短歌

ネガティブすぎる。

「オムライス」
オムライス たまごいっこで出来るフライパン中には愛が詰まっているよ

やどかり短歌

ちょっと甘ったるい短歌やってみた。

「使」
「嘘つきは『使徒襲来』お前がな使徒だったと考えないのかよ」

やどかり短歌

このへんになるとなおざりになってくるな。いかん、このままでは「枯」でまたどんまい!を食らってしまう。今日はシリアス路線でいくんだった。

「地図」
電源なくたどり着けない「地図アプリ」あの世に一名ご案内

やどかり短歌

もうこんなのしか浮かばないよ。

「もっこり」
マリモッコリ 忘れ去られたゆるキャラの下半身事情を伝えるマスコミ
改)マリモッコリ 忘れ去られたゆるキャラを思い出してはほくそ笑むかな

やどかり短歌

これは無理ゲー。あまりにも言葉が強すぎて一つのことしかイメージ出来ない。こういうお題出す奴にギャフンと言わせたい気持ちもある。

もっこりなもっこりもっこりもっこりなとまりもっこりとセクハラオヤジ

やどかり短歌

これいいんじゃね。

「金」
月末のプレミアムフライデー金曜日職なく月蝕

やどかり短歌

途中でエネルギー切れ。今日もどんまいコースだな。だから最初のでいいや。

寝坊して、投票出来なかった。最下位はわかっていたけど、どんまいは付かなったかった。やはり恋の歌がトップでした。

枯れかけて咲く冬薔薇よわたしたち遠くへ行けないもの同士だね

「うたの日」

冬薔薇に託した一首。恋愛短歌というより切なさを詠ったものだった。映画があったな。冬薔薇と書いて「ふゆそうび」と言うんだよな。でもこれは「ふゆばら」だな。


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