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絶叫詩人はよくわからん。

『村上春樹ライブラリー・イメージ映像』『背 吉増剛造×空間現代』(2021/日本)監督七里圭 

解説/あらすじ
吉増剛造はその年の夏、かつて津波を引き起こした海に面する宿の小部屋で、窓の向こうの海に浮かぶ霊島・金華山を眺めながら、その地に足を踏み入れることなく、思いを馳せた。それは今、世界が閉ざされる経験をした後の我々には、予見的で、象徴的にも感じる。 マスクや目隠しを用いながら、声の限りに叫び、録音を再生し、ありったけの力で透明なガラスにドローイングする……鬼気迫るライブ・パフォーマンスの全編を凝視して、詩人の言葉の「背」後を浮き彫りにする。

coco映画レビュアー

七里圭監督作品ということなのか?最初に上映されたのは、早稲田大学にある「村上春樹ライブラリー」図書館のイメージ・ビデオ。大学のCMみたいな感じだったけどショートムービーとして、一応ストーリー的なものがある。村上春樹の小説をモチーフにした影の存在と孤独な青年(本好きな)というようなストーリー。影が影絵になっていて女性だったり怪しい人だったり。アート的な作品。それより早稲田にあんな立派な図書館があるんだ。本はあまり入ってなかったけど、村上春樹が読んだ本とか並べられるのかな。

続いて『背 吉増剛造×空間現代』は、吉増剛造の詩とロックグループ「空間現代」(フリー・ジャズっぽい)のライブパフォーマンス。ガラスを通して霊島・金華山を通して、そこに吉増剛造が即興で絵を書いて詩を朗読する。そのBGMに空間現代が即興演奏をするというようなパフォーマンス。
 吉増剛造の詩の朗読はエモーショナルの絶叫型だから意味が聞き取れないのだけど空間現代の即興演奏が良かった。詩もわかるように字幕とか出せば良かったのに。そしたらもう少しは吉増剛造の詩も理解できたかもしれない。金華山が亀というような、浦島太郎がモチーフなのかな。まったく詩はよくわからなかったのだが。吉増剛造は憑依型の詩人だからそれなりの雰囲気はあった。


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