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プロレスシーンがいい。

『レスラー』(2008/ アメリカ)監督ダーレン・アロノフスキー 出演ミッキー・ロークマリサ・トメイエヴァン・レイチェル・ウッドマーク・マーゴリス

解説/あらすじ
人気レスラーだったランディ(ミッキー・ローク)は、スーパーでアルバイトをしながら、かろうじてプロレスを続けていたが、ある日長年のステロイド使用が祟り、心臓発作を起こしてしまう。病院のベッドで目覚めたランディは、医者にリングに立つことを禁じられる。妻とは離婚し、一人娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)とも疎遠で、ひとりになってしまったランディ。せめて娘との関係だけは修復しようとするが、冷たくあしらわれ、さらに好意をもっていた顔なじみのストリッパー・キャシディ(マリサ・トメイ)にも振られてしまう…。ミッキー・ローク扮する中年の悲哀漂うプロレスラーの人生の光と影を見事に描いた人間ドラマ。第65回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。

coco映画レビュアー

ミッキー・ロークのカムバック映画。アメリカの父親像を描いた映画。町山智浩さんが2008年ベストに上げているのが、家で見たのでそれほどなのかと思う。まあ映画館でみた『ザ・ホエール』はよかったけど同じ監督の作品。この監督は俳優をカムバックさせる才能があるという。

そうかハルク・ホーガンがモデルだったのか。その頃はプロレスを見ていたが今では見ないのはあまりにも過激になってしまったからだ。ハードコアという。大仁田厚のデスマッチ方式だよな。その頃はもうプロレスは八百長だと思っていたから。

そういう裏側を描いた映画でもあり、流血シーンなんかは臨場感がある。老レスラーのドサ回りという映画で、レスラーが出来ずにスーパーで働いている。バブル時代のイケイケ男がどん底生活を送っている。離婚して娘が一人いるのだが、娘には無関心(プロレス男だから)。

身体はボロボロ。ダンスホールの女性に好意を持つのだが上手く気持ちを伝えられない。それは娘のときも同じなのだが、ようは頭がプロレスしかないのだ。先に見た『静かなる生活』の大江健三郎も小説にしか興味がない人物だった。そういう人は表現する人は多いと思う。仕事人間もそうだけど、今はそういう時代ではないのだ。



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