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ジャコに愛を感じたのでした(じゃこ天じゃなく)

ジョニ・ミッチェル『Don Juan's Reckless Daughter 』(Asylum/1977)

1977年に発売されたジョニ・ミッチェルの2枚組のアルバム。ジャコ・パストリアスやラリー・カールトンらの参加によって、ジャズ・フュージョン寄りのアルバムになっている。他にもイーグルスのグレン・フライやチャカ・カーン、J.D.サウザーなどのボーカル陣が加わっていることで話題を集めた。

今週の「ウィークエンドサンシャイン」がジョニ・ミッチェル特集だったので、今日はジョニ・ミッチェルです。「ウィークエンドサンシャイン」では未発表録音テープの5枚組のアルバムを紹介していたのですが、そっちは手に負えないので、今まで聴いた中のお気にりアルバムを紹介します。

もともとジャズ好きだからジョニ・ミチェルと言うと「Mingus」を最初に聴いたのです。でもチャールズ・ミンガス好きだからこういう音楽が我慢ならないと思ったのでした。了見が狭いのです。ミンガスのオリジナル曲も良さがわからないし(ミンガス自身がやっているのを聴いているので)、ジョニ・ミチェルもよくわからないミュージシャンでした。

ただミンガスが注目したのだから気にはなっていたのです。それでまとまったアルバムを何回かきいているときにこのアルバムはいいかもと思ったのです。ジャコ・パストリアスは気になるベーシストですが、彼もよくわからないというか好きでもなかったのです。そのテクニックがどうのこうのよりも、こういうフュージョンが駄目なのだから仕方がないのです。

ただこのアルバムはジャズともフォークとも言えない、このなんとも言えぬ音楽の中で、ジョニ・ミチェルとジャコ・パストリアスが合致している感じが愛だみたいな感じがしたのです。音楽に理屈以前に、相性があり、チューニングが外れていてもそれを満たしてくれる音がある。


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