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ニーノ・ロータ&フェリーニ・トリビュートアルバム

Hal Willner”Amarcord Nino Rota”(1981)

  1. “Amarcord“~"Interlude from Juliet of the Spirits"

  2. "8 1/2"

  3. "Theme from La Dolce Vita and Juliet of the Spirits"

  4. "Juliet of the Spirits"

  5. "La Dolce Vita Suite (Introduction/Notturno/Interlude/Valzer [Parlami Di Me])"

  6. "Satyricon"

  7. "Roma"

  8. "Medley: The White Sheik/I Vitelloni/Il Bidone/The Nights of Cabiria"

  9. "La Strada"

昨日のフェリーニを見てから感想をアップしたら、フォロワーの方からレスが来て、淀川長治さんがニーノ・ロータが亡くなってからフェリーニの映画は駄目になったと言ったらしい。確かにフェリーニの音楽はニーノ・ロータというイメージがあるので、こんなアルバムも作られていました。

『8 1/2』でも当初は監督の自殺というエンディングだったのに、“E' una festa la vita! Viviamola insieme!"「人生は祭りだ、共に生きよう! 」となったのは、ニーノ・ロータの音楽の力が大きいと思います。映画はいくら監督が絶対と言っても理解者がそばにいないと駄目なんだと思う。ニーノ・ロータはそういう存在なのは、『8 1/2』を見れば明らかです。そこに生じた音楽の力が大きいのだと思います。

プロデューサーのハル・ウィルナーが制作したニーノ・ロータ&フェリーニのオムニバス・トリビュートアルバム。素晴らしいのは、1人のアーティストだけではなく、共同作業的にアルバムを作り上げている。ジャズ畑中心のメンバーですけど、ハル・ウィルナーはこれが上手く行ったので、第二弾「セロニアス・モンク」、第三弾「クルト・ワイル」と制作するのでした。トリビュートアルバムというジャンルを作ったハル・ウィルナーの功績です。

まずジャッキー・バイアードのソロ・ピアノのタイトル曲から最後の『道』のテーマまでニーノ・ロータ&フェリーニ音楽劇場になっている。

そして、華があるのは『8 1/2』でも紹介したカーラ・ブレイ・バンドの演奏。この演奏を聴いてカーラ・ブレイが大好きになりました。

その他にも、ビル・フリーゼルのソロ・ギターによる『魂のジュリエッタ』のテーマ。スティーブ・レイシーも参加していました。




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