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コスプレやパンチラはサービスしすぎでは?

『プロミシング・ヤング・ウーマン』(アメリカ-2020)

解説/あらすじ
キャシーは【明るい未来が約束された若い女性(プロミシング・ヤング・ウーマン)】だと誰もが信じて疑わなかった。ある不可解な事件によって不意にその有望な前途を奪われるまでは。平凡な生活を送っているかに見えるキャシーだったが、実はとてつもなく頭がキレて、クレバーで、皆の知らない”もうひとつの顔”を持っていた。夜ごとでかける彼女の謎の行動の、その裏には果たしていったい何が―?


アメリカアカデミー賞五部門ノミネートされたが結局取れなかったのです。エンタメ映画としては面白いのですけど、#metoo 映画としては頭のいい女性がゲス男をやっつける復讐劇で終わっているのです。エンタメ映画としてのカタルシスはあるがガス抜きにしかならないと思いました。

むしろキャリー・マリガンのコスプレやパンチラを楽しんで見てしまう。キャリー・マリガンの復讐劇でカタルシスを得るがそこで完結してしまう。そのせいなのかラストに近づくほどキャリー・マリガンのヒロインは憂鬱になるのです。

例えば『少年の君』も『17歳の瞳に映る世界』も痛みを伴う映画でそれが共感を呼ぶのだと思います。この映画のヒロインはむしろ最初は楽しんでいるサイコパスにしか思えませんでした。父親が失踪したときに、精神状態がおかしかったの言葉にまとめらてしまっていると思いました。事実そういう展開になっていきます。かろうじてラストのどんでん返しはエンタメ映画として脚本の面白さはあります。ただし、結局いまの流行に乗りましたという映画で完結してしまうことになる。エンタメとして見れば面白い映画です。

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