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松坂桃李は「ポーの一族」だった

『流浪の月』(日本/2022)監督李相日 出演広瀬すず/松坂桃李/横浜流星/多部未華子/趣里/三浦貴大

解説/あらすじ
雨の夕方の公園で、びしょ濡れの10歳の家内更紗に傘をさしかけてくれたのは、19歳の大学生・佐伯文。引き取られている伯母の家に帰りたがらない更紗の意を汲み、部屋に入れてくれた文のもとで、更紗はそのまま2か月を過ごすことになるが、ほどなく文は更紗の誘拐罪で逮捕されてしまう。それから15年後。“傷物にされた被害女児”とその“加害者”という烙印を背負ったまま、更紗と文は再会する。が、更紗のそばには婚約者の亮がいた。一方、文のかたわらにもひとりの女性・谷が寄り添っていて…。

ロリコンとされ逮捕された青年と少女が15年後再会する。15年だったのか?松坂桃李は19歳から34歳まで演じたのだがあまり変化はなかった。ヒロインの少女役の子は可愛かった。10歳にして魔性の女という感じ。広瀬すずはイメージのまま。広瀬すずは上手いんだけどワンパターン。横浜流星のDV男は、良かった。ただ前半のセックスシーンがくどすぎた(中途半端でもありイラつく)。少女と松坂桃李の関係のほうはプラトニック感が良かっただけに。

アラン・ポーの詩がポイントになると思うのだが、ポー的人物は横浜流星のDV男だった。そこで事件になってもいいと思ったがそこまでのミステリーではなかった。松坂桃李は「ポーの一族」(成長しない吸血鬼?)のほうなのか?真正ロリコンという感じで良かった。後半は面白かったのだが、ところどころあれっと思うところがある。

もっと面白くなりそうな感じなんだよな。お母さんのシーンは説明的すぎた。樹木希林の娘さんは良かったけど。いきなり松坂桃李が裸になるシーン。ここはちょっと衝撃だった。ここだけで説明がつくのだと思うんだけど。

多部未華子の彼女にもうひと工夫ほしかったかな。彼女の演技が物足りない。


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