この浜辺でキミを待つ。【7日目】
町の片づけをしていたら、いつの間にか夜になっていた。
没頭しすぎていたらしい。シロは懐中電灯を手にして、すっかり綺麗になった大通りを見渡す。「これでよし、と」
「お陰サマで町はキレイになりマシタ。ご協力感謝しマス」
アクアは器用に頭部を下げる。電子的な声も心なしか嬉しそうだ。そんな様子を見ると、シロもまたココロの中が温かくなる。
「戻ろうか。すっかり遅くなっちゃったし」
「今日もホテルに行くのデスカ?」
「うん。ここからコテージは遠いし」
「アノ場所はお掃除のし甲斐が