日記 今日は絶対にがんばらない。
11月10日(日)
8時起床。曇天。休日。
きのうの昼過ぎから何も食べていなかったので、パジャマのまま朝食の準備。米粉のミニ食パン、ミニパン(黒糖くるみ味)をトーストし、食パンには炒り卵をのせた。ミニパンのほうはカルディのコーヒークリームをちょいと付けながら。じゃがいもポタージュ、ソイラテとともに。
米粉パン、ものすごく食べ応えがあり、一枚ずつでよかったかな、と少し後悔。なんとか完食。満腹になりテレビをつけると福岡マラソンの中継が流れていた。長い付き合いの美容師さんが参加しているらしいのでしばらく眺めてみるも、見つけられるはずもなく。NHK日曜美術館の埴輪特集をぼーっと眺める。そんなこんなでテレビの前で寝っ転がってぼーっとしていたら、心のなかのカネコアヤノが「パジャマのまま〜で〜いさせてよねえ〜」と歌い出したので、よし今日はパジャマのままで過ごすぞ、絶対にがんばらないぞ、と心に決める。そのまま『読書の日記』読み進める。気付いたら寝。起きたら昼過ぎ。夫ものそのそと起きてきて、コンビニに行ってくると言うのでおでんを買ってきてもらう。大根、もち巾着、ウインナー巻き。美味。
台湾烏龍茶を淹れて、昨夜寝る前にベッドのなかで急激に読みたくなった金子薫『鳥打ちも夜更けには』を読む。再読。1ページ目から最後まで、ほぼノンストップで読み終わる。鳥打ちという仕事、酒場『棺桶』、毒のロロクリット、いぐあな老師‥‥‥。幻想的な世界にほのかに漂う現実の香り。少しばかり残酷で、少しばかり美しい。この世界観、とても好きだ。久々に小説らしい小説を読んだような気がする。かつて面白いと思ったものは、やっぱり今読んでも面白かった。
夕方、早めに夕飯の準備。冷凍していた鶏もも肉と玉ねぎがあったので、スパイスカレーにする。しかし一番重要なコリアンダーを切らしていたので、エスビーのカレー粉で作ってみる。バターは使わず、追加の辛味も加えず、牛乳ではなくココナッツミルクで、なんとなく胃にやさしいカレーを意識。胃にやさしいかどうかは不明だが、けっこう美味しくできたしいつものレシピより簡単だった。すごいぞ、エスビー。一日中家から一歩も出ずにだらだらと過ごしていると、わたしはなんて自堕落な人間なんだーと鬱になる。料理を作ると少しだけそんな気持ちが救われる、ような気がする。
ゲームに熱中している夫のとなりで、耳栓をつけて『るきさん』読む。ちくま文庫版。ときどき無性に読みたくなる。一ヶ月分の在宅仕事を一週間で片付けて、あとは図書館に行ったり友だちのえっちゃんとやいのやいのしながら過ごす日々。一人暮らしのるきさんはそこそこ節約しながら暮らしているけれど、なんだかとても軽やかで楽しそう。あこがれだ。高野文子、いまだに「ふみこ」か「あやこ」か分からなくなってしまう。
寝る前、冬用の分厚い布団とヒーターを出した。冬がくる。