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日記 神も仏もあらへん けど。

5月24日(金)

 7時40分起床。晴れ。休日。夫の弁当作り、見送る。掃除洗濯、andymori『ファンファーレと熱狂』流しながら軽く台所仕事。塩もみにんじん、きのこマリネ仕込む。

 11時から近所の歯医者で定期検診。おじいちゃん先生に歯茎を褒められる。気になっていたサンドイッチ屋さんで昼食を購入し、川沿いのベンチでお昼。揚げた卵焼きを挟んだ(!)たまごサンドと、ファミマのカフェラテ。風でゆれるハルジオン、壁の模様が可愛い団地、ゆらゆらしている水面をぼーっと眺めながら、食べる。たまごサンドとても美味しくて幸せ。

 マリヲ『世の人』読む。ずっとずっと気になっていて、でも表紙に書かれている文章があまりにも自分とかけ離れた世界でなんだか怖気付いてしまいなかなか手が出せなくて、それでもずっと心のなかにひっかかっていて、ようやく数日前に買って帰り、それから少しずつ読んでいる。とても面白い。百万年書房の暮らしレーベルはほんとうに、いい。刑務所での生活。引いても押しても地獄ならとことん逃げて、でもこんなところにたどり着かなくてもいいやんなあ、とマリヲさんは云う。ざっくばらんな言葉で語りかけてくる。刑務官が中学校の同級生だったというエピソードがとてもよくて、そのなかでマリヲさんは声をあげて泣いていて、私も少し泣きそうになった。『世の人』というタイトルの意味が分かったとき、なんだか頭をがーんと叩かれたかのような、そんな感じがした。

 仕事をして、お金がある程度あって、大事な人が笑っていて、これは当たり前というか、その暮らしの中でもほんの一瞬だけの、幸せなこと、気持ちのいいこと、目を見開くこと、息をのむこと、感動して涙が出ることなど、これらは本当に一瞬で、一瞬でなければいいのにといつも思うけど絶対に一瞬だから、毎日を丁寧にそっと生きなくてはいけないと思う。

 半年くらい経ってまた別の刑務所へ移動になる時、ドドくんごめん、もう絶対戻ってけえへんからありがとうございます、と言った。その時ドドくんは初めて目を合わせて、深く頷いてくれた、その夜は僕は声をあげて泣いて、ドドくんはうるさいと言わずに放っておいてくれた。

マリヲ『世の人』


 帰りがけ、100均やドラッグストアや健康体操のカーブスが集合している商業施設(というほどのものでもないけどなんて表現したらいいのか分からない建物)に立ち寄る。おじちゃんおばちゃんがパジャマや肌着を買い求めに来ていそうな極めて庶民的な衣料品店で、ワゴンで投げ売りされていたメンズのTシャツを宝探し気分で物色。予想外に可愛いデザインのものを見つけて二枚購入。両方とも700円!

 帰宅後、セリアで購入したモネの睡蓮柄のハンカチを台所の窓のカーテンにした。両面テープで貼っただけ。セリアのアートモチーフのグッズは本当に本当に可愛くて、いくらでも欲しくなってしまう。

 チョコパコチョコキンキン流しながら台所仕事。夕飯、鶏モモとズッキーニの炊き込みご飯、きのこサラダ、えのきとねぎの味噌汁。炊き込みご飯は安定と信頼の長谷川あかりさんレシピ。簡単美味。

 バンテリンドームのヤクルト中日戦観ながら食べる。連敗街道爆進中のヤクルトに光差す、村上宗隆の先制2ラン!!終盤追いつかれて絶望するも(サイスニードの勝ち星‥‥‥)、延長10回、難攻不落の最強守護神ライデル・マルティネスから、まさかの3点!!死球をもらってガッツポーズを見せる岩田、勝利のためにできることならどんなことでもやってやる!という泥臭いその姿勢、素晴らしい闘志、グッときた。そして西川川端のベテランコンビ(大好き)、生まれてきてくれてありがとうございます。おかげさまで連敗ストップでございます。ああ、ひさびさだなあこの感情。野球楽しい!


 寝る前、ベッドで『世の人』続き読む。

 でも、ここには本がある。言葉をありがとう、ありがとう。

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