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日記 なんだか食べることたのしい。

 7時起床。休日。曇天。夫の弁当作り、洗濯と軽く掃除。細々とした雑事を片付け身支度。10時頃自転車で出発。近所の駅構内のドラッグストア、自然派スーパーでぶらぶらと買い物。最近はまりつつある切干大根の大袋を発見し、衝動買い。大量の切干大根が詰まったリュックを背負い、自転車漕いでくら寿司へ行き早めの昼食。ホームページのアレルゲン一覧表を見ながら、小麦なしの商品のみを注文してみた。私はメニューの種類が多すぎるとなかなか決められない優柔不断人間なので、強制的に選択肢が狭められて逆にいいかもしれない。サーモン、天然ぶり塩麹漬け、ほたてなど、好きなネタはどれも大丈夫だった。あおさの味噌汁をおともに、自分のペースでゆっくりと堪能。なんて幸せなひとり飯。デザートは米粉のガトーショコラとカフェラテ。このグルテンフリーのガトーショコラを楽しみにしていたのだが、濃厚でとても美味しかった。コンビニで売って欲しい。すごいよくら寿司、私の外食欲と甘いもの欲を同時に満たしてくれてありがとう。必ずまた来るからね。

 くら寿司出、すぐ隣にあるブックオフに寄り、八百屋とスーパーでたんまり食材買い込んで帰宅。作りおきを仕込み(塩味玉、酒蒸しブロッコリー、切干大根とサラダチキンのキムチ和え)、夕飯のスパイスカレーを作る。いつもは鶏もも肉で作るのだが、今夜は鶏むね肉に挑戦。固くならないように片栗粉をまぶしてみたが、出来栄えや如何に。スパイスカレーはグルテンフリーの強い味方だ。調理中、Apple Musicさんに紹介していただいた田中ヤコブのアルバムをずっと流していた。数日前からよく聴いている。顔すら知らない人の曲をいいなと思い、知らないままで聴いている。なんだか純粋だ。

昔買ったオルゴールと錆びて響かないメロディ
部屋には何も置いてないのさ
どこかへ行こう、どこかへ行こう‥‥
(でも今日も目を閉じていた)

田中ヤコブ『BIKE』


 台所仕事終えひと息。ブックオフでは夏目漱石『こころ』、津村記久子『ポトスライムの舟』の二冊を購入した。どちらも古本と思えないぐらい状態がよくて、うれしい。この新潮文庫の『こころ』の装丁、本当に素敵。和紙のような質感に、輝くブルーの印字。無駄なものが一切ない、という美。つい手に取ってうっとりしてしまう。


 夕飯。鶏むね肉のスパイスカレー、酒蒸しブロッコリー、にんじんのクミン和え、切干大根とサラダチキンのキムチ和え。カレー×キムチ、刺激物×刺激物だが、今日のカレーは油も香辛料も少なめなのでよしとする。どうしても今日買った切干大根が食べたかったのだ。鶏むねカレーは大成功。夫もおかわりしてくれた。神宮球場でのカープ戦、ヤクルトは1点もとれずあっさりと敗戦。今日も吉村の好投報われず、かなしい。つば九郎はかわいい。

 寝る前、津村記久子『ポトスライムの舟』読了。面白くてあっという間に読み終わった。ポトス、私も育てていたことがあった。水挿しもしていた。でも食べたいと思ったことはない。津村記久子の小説は何冊かしか読んでいないのだが、地に足がついている話だなあ、と毎回思う。毎日毎日職場に通って仕事をこなして帰宅する、明日もまた同じ場所へ行く、もちろん明後日も‥‥‥。そんな名もなき誰かの生活や人生を覗き見しているかのような、そんな感じ。名もなき誰かは私でもあるから、だからなんとなく肯定してもらえているような気持ちになるのだろうか。

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