見出し画像

日記 赤い花3リンありました。

 6時起床。休日。快晴。朝から酒蒸しブロッコリー、にんじんとピーマンのおひたし仕込み、夕飯のカレーの下ごしらえもしておく。洗濯し、夫送り出して身支度。9時前出発。マンションの階段を降りていたら、赤い花3リン飾られていた。唐突な鮮やかさに、少し見惚れる。誰だろう、素敵だね。自転車で近くのココスの朝食バイキングに向かう。初めてなのでちょっとドキドキ。手始めに、サラダ、卵、ウインナー、クロワッサンなど、いかにも朝食然とした無難なラインナップから攻める。段々ギアが上がり、カレーライスに手を伸ばす。朝カレー、美味。自分で焼くシステムのワッフルにも手を伸ばす。生地を流し入れ、1分待つ。ひとり平然を装いながら、内心めちゃくちゃテンション上がっている。親の仇のように生クリームとチョコソースをかけ、食べる。脳が痺れる甘さ、美味さ。このためだけに来てもいい、と強く思う。ニキビなんか知るか、と思う(後悔)。満たされた腹をさすりながらカフェラテ飲み、ひとり反省会。満足だが、もっと上手く立ち回れたような気もする。デビュー戦なので、少し攻め方が消極的だったかもしれない(バイキングの話です)。パンも美味しかったけど、卵かけご飯も食べておくべきだった——。この反省を次の機会に活かさねばならぬ。

 図書館へ。車谷長吉『武蔵丸』表題作読む。三十ページにも満たない短編だが、すこぶる面白い。武蔵丸とは、車谷夫妻が可愛がっていたペットのカブトムシの名前。武蔵丸ちゃんに無償の愛を注ぐ夫婦の生活にほのぼのする一方で、カブトムシが放つ壮絶な生と性に圧倒される。カブトムシにも精液ってあるのか(そらそうだ)。やっぱりこの人の作品は一筋縄ではいかない。

またメロンがなくなった。嫁はんが近所の八百屋、水菓子屋へ西瓜かメロンを探しに行った。が、西瓜はどこにもなく、またメロンはどこの店でも三千五百円、五千円という値段で、嫁はんに言わせれば「兜虫に食べさせるには、ちょっと‥‥‥。」と思うて、田端銀座の八百屋で夕張メロンを買うて来た。これなら、一個五百円である。中身が橙色なのである。私がそれを試食してみると、まずかった。「こんなメロンは武蔵丸ちゃんには喰わせられへんで。」と叫んで、財布から一萬円札を出し、これで然るべきメロンを買うて来てくれと言うた。

車谷長吉『武蔵丸』

 早起きしたせいか、図書館でしばしば意識喪失。帰り道、花屋をいくつかハシゴするも結局何も買わなかった。卵だけ買って帰る。帰ってきたら赤い花は消えていた。

 帰宅後、スパイスカレー仕上げる。今夜は定番のチキン。休日の昼下がりのカレー作りはもはや娯楽に近い。朝のうちに仕込んでおいたので、30分もかからず完成。アイスカフェラテ飲みながら一息つく。車谷長吉『世界一周恐怖航海記』読む。

 一時間半ほど午睡。夕方になると肌寒い。夕飯。チキンのスパイスカレー、サラダ。バンテリンドームでのヤクルト中日戦観ながら食べる。あっけなく敗戦。今年の中日ドラゴンズの強さ、認めざるを得ない。

 テレビの前でうとうとしていたら、緊急地震速報流れて驚く。少し揺れた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?