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日記 私も本当は泣きそうな人なんだよ。

 7時半起床。休日。曇りのち雨。顔を洗い、昨夜買って帰った野菜たちを仕込む。酒蒸しブロッコリー、きのこのマリネ、塩もみにんじん、塩味玉。朝食、米粉パンのオープン卵サンド、きのこのマリネ、ブロッコリー、プチトマト、ソイラテ。ふと思いついて、数日前からゆるく小麦を避けている。パンやクッキーや麺類を積極的に食べないようにしている。と言いつつ、昨夜母と居酒屋に行き、つい揚げ物を食べてしまったのだが。まあ完璧は求めず、あくまでもゆるく気楽に続けていきたいと思う。

 昨日、通勤中に恒川光太郎『夜市』読了。するすると、楽しく読めた。ホラー小説大賞受賞作とのことだが、なんだか幻想的な雰囲気で、世にも奇妙な物語のようなイメージだった。映像化できたら面白そう。永久放浪者、棺桶職人、植物頭髪少女‥‥‥。陰気で仄暗く、だけど強烈に魅かれてしまう不思議な異世界。あまりにも過酷すぎる運命を背負った男が登場する。彼と、たまたま出会った少女の会話が、とてもよくて。

「おじさんは人攫いに見えない」
 少女は確信をもっていった。
「じゃあ、何に見える?」 
「泣きそうな人」
男はその言葉を咀嚼した。泣きそうな人。

恒川光太郎『夜市』

 角川文庫の100分間で楽しむ名作小説シリーズ、とてもいい。美しい装丁、つい手に取りたくなる薄さと軽さ、作品選びの絶妙なセンス。夏目漱石と谷崎潤一郎を読んでみたい。なんだか最近漱石が気になっている。

 昼食。豆腐丼(ごはんに豆腐、卵黄、塩昆布、ねぎ、白胡麻、醤油、胡麻油すこし)、青さと切干大根の味噌汁、チルドの焼売。夫はバケツのようなカップの坦々麺を食べていた。スマホアプリで麻雀に勤しむ夫のとなりで、寝転がって本を読む。按田優子『たすかる料理』を読み返していたら、突然夫が奇声を発して興奮し始めた。スマホの画面を覗き込むと、字一色と大三元のダブル役満、64,000が炸裂!!!!あまりにも美しい牌の並びに見惚れてしまった。すごいものを見た。二人揃ってキャッキャと興奮し、いつの間にやら午睡。

 17時ごろ起きて、6月の交流戦のチケットを確保。内野席前方の良席がとれたわ、とニヤニヤしていたら、paypayドームの内野席は傾斜がゆるいので前の方だと逆に見辛いかもしれぬ、という書き込みを見つけて一気に鬱。不安になり、一緒に観戦する予定の母に電話し慰めてもらう。その後「paypayドーム 内野 見え方」「paypayドーム 三塁側 内野」などのキーワードで画像検索しまくり、そんなに心配しなくてもそこそこ良い席なんじゃね?というポジティブな結論に無理矢理心を持っていく(買う前に調べろよと思いますよね私も激しく思っています)。ウジウジ悩み続けるこの性格、本当にどうにかしたい。

 夕飯、サーモンの蒸籠蒸し(キャベツ、豆腐、にんじん)、きのこのマリネ、切干大根とわかめの味噌汁。ヤクルトDeNA戦観ながら食べる。神宮球場は大雨のナイター。悲惨極まる試合展開のなか、村上宗隆のホームランとつば九郎の可愛さだけが希望の光だった。


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