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2024-4-4「サン=タルバン」

フランスの南のほうに、「Saint-Alban du Rhône(さん=たるばん=でゅ=ろーぬ)」という都市があるそうです。

いつものようにトラックのゲームで行ったことがあるだけで、実際にどんなところなのかはよく知らないんですけれど。

この都市名、長いのでゲーム内でも省略形で書かれている場合がありました。省略形は英語表記だと「St.Alban」、日本語表記だと「セントオールバンズ」となっていました。

あれ? 長いほうは「サン=タルバン」だったのに、短いほうは「セントオールバンズ」と英語読み風になってしまっています。

どうもイギリスにも「St.Albans」という地名があり、日本語訳がそれと混同してるみたいなんですね。

そんなわけで制作会社のフォーラムに「セントオールバンズは一般的にイギリスの都市を指すみたいだよ」などと、英語で機械翻訳して投稿したりしてしまいました。

ちゃんと受け取ってもらえて、バージョンアップされていまでは「サン=タルバン=デュ=ローヌ」と「サン=タルバン」の表記になってめでたしめでたしなのですが、

いま考えるとどっちも「セント・オールバン」というお名前の聖人にあやかって付けてるんですよね。ヨーロッパの人からすると、どっちの地名もおんなじ名前、という感覚なのではないかと思えてきました。

「この日本人はいったい何を言いたいんだ?」みたいに思われてるんじゃないかと。

いや、日本は「現地音主義」なので、英国の都市だったら英語風に、フランスの都市だったらフランス語風の発音をカタカナに起こすというやりかたをしてるんで、私の指摘じたいは間違ってはいないと思うんですけど、フォーラムに書くときの文章としてそのへんの事情を含めた書き方にしたほうがよかったかもしれないなあ、とか。

「du Rhone」の部分も「ローヌ川の」っていう意味ですし。
世界中に「サン=タルバン」とか「セント・オルバン」って名前の都市はいっぱいあって混同するから「du Rhone」で区別してるんでしょうね。

イギリスの「セント・オールバンズ」は「聖オルバン」というイギリスの守護聖人、「ヴェルラミウムのオルバン」とも呼ばれる人物から来ているみたいです。

じゃあ「サン=タルバン=デュ=ローヌ」もその人から来ているのかな?
と思って調べていたのですが……どうもよくわかりませんでした……

もうひとり「マインツの聖アルバン」「聖アルバヌス」とも呼ばれている人がいて、ドイツのマインツにある聖アルバン修道院はこの人を記念して建てられているらしいのですが、

あきらかにイギリスの聖人とマインツの聖人は別人なのですが、エピソード的にはもうだいぶ混同されて伝わっているらしいです。

おひざ元でも混同されちゃっているので、他の場所だともうけっこう色々混じっちゃっているということなのかもしれません。

フランスにはアンジェの聖アルビヌス(Saint-Aubin)という似た名前の人もおり、さらに聖アバンとかそういう人もいらっしゃるそうで、

まあ日本も弘法大師とか色々エピソードが混じっちゃってる人いますもんね。

というわけでまあ、よくわかりませんでしたというお話でした。

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