日常の小さな喜び:遅めの始まりから始まる一日
7時に目覚ましアラームがなった。
けれど結局寝床から出ることはなく、2時間ほど、うとうとしてしまった。
鏡の中の瞳の輝きが鈍い。
昨日の疲れがまだ自分の中に居座っていることを自覚した。
数日前から私の中にチラついていたカフェのホットプレスサンド。
10月になったので、少し濃い色合いのアイシャドウを開封して、しっかりめにメイクをしてホットプレスサンドの元へ出かけた。
10月だというのに強い日差し。
まだ、夏の成分が6割くらい残っているかのよう。
足元も裸足にサンダルで、秋だけれど残暑を楽しむ。
カフェでは写真の美しい雑誌を眺めたり、Youtubeを見たり、バッグに詰め込んできた本をめくったり。
気ままで緩やかな時間に、雨のBGMが流れてきた。
「シャー」
雨の上を滑り走る車の音。
結構好き。
「雨だからもう少し・・・」と思って、スパイスミルクティーを追加注文した。
それを飲み終えるころには雨があがったよう。
またいつでも降り出しそうな空の色だったけれど、次の目的地のためにその場を後にした。
歩き始めると、強い日差しがみるみる戻ってきた。
そういえば遠い遠い昔、「あなたに会うと時は雨や曇り」なんて言われた私も、今じゃすっかり、陽の光を味方にしている。
行ったことのないケーキ屋は、チーズケーキの専門店で、色んな種類があって選ぶのに迷ったけれど、初めてだったので、ベーシックなベイクドチーズケーキにした。
夕食後にいただけたれど、優しい酸味とミルキーでコクのあるチーズ味。
ヌッタリとスプーンが入る。
固すぎず柔らかすぎず。
紅茶は濃いめがピッタリな味だった。
本屋にもぶらり立ち寄る。
そこでちょっと気になったタロットカード。
シャッフルして引いてみると「今の場所での学びは終了」のカードが出た。
そうですよね、とカードに心で返答する。
そういえば、ここに辿り着くまでにアゲハ蝶に出会った。
蝶は、変化・変容のサイン。
そうね、ほんとそう、もう心は今の場所を卒業している。
今日の裏テーマ「糠床」を買うためにスーパーにも立ち寄った。
年に何度か訪れる糠床ブームがやってきた。
今は、熟成された糠床が売っているので便利。
昨日買ったきゅうりを漬けようと企み済み。
結局9千歩以上うろついて、遅めの昼ごはんに鮭弁当を買って帰る。
梅干しをのっけていただき、時間のある日だから水回りをいつもより丁寧に掃除することもできた。
掃除の途中、今年亡くなった愛鳥のケージに何故か思わず抱きついた。
「逢いたい」って、ちょっぴリ泣く。
夜ご飯は、ゆかりを混ぜたおにぎり、昨日の残りの大根と厚揚げの味噌汁にわかめを加えて。
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