タリバンさんが中国における遊牧民の中華化みたいなのを見せてくれて、中世もこんなんだったんだろなと思うことしきり

タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧し、西洋文明によって退廃したこの国を浄化すると誓ってから2年以上が経つ。地方出身者がほとんどを占めるタリバン戦闘員たちはいまや、都市生活の恩恵を受け入れるようになった。週末を市内のテーマパークで過ごす者もいれば、屋外の大型スクリーンでスポーツ観戦をする者、フェイスブックでセルフィーを大量に投稿する者、欧米で出版された自己啓発本を購入する者もいる。カブールの英語学校は、午前中はたいていタリバン戦闘員で賑わっており、彼らも他の学生と同じくらい強く海外留学を志しているようだ。

なんというかほんと中世に生きてんなって感じである。

こういう夷の精強を誇った遊牧民族が、洗練された中原の風に浸かって2代ですっかり骨抜きになっていくのは、ゲルマンにせよ、中国の異民族にせよ、平氏にせよ、足利にせよ同じようなもんなんだけど。

こいつらと同じでタリバンはほんと中世そのままに生きてんなあって。

こういうルートに乗ったら2世代目はもう馬の乗り方もわからんで和歌とか漢詩とか読み出す。

大義覚迷録とか書かせたくなったりもする。

令和の御代に、中世のワンスアゲインが見られそうでなかなか面白い(世界中、中世だらけではあるが)。
ポストモダンの前にまずモダンになるべきだと思う今日このごろだが、モダンに到達してたはずの西欧も本邦もなんか右翼左翼ともにミドルエイジに突っ込みたいとしか思えんことばかり。

選挙にでも出てみたくなる今日このごろ。

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